新型コロナの感染拡大が長期化する中、2020年は自殺者数が11年ぶりに増加した。中でも目立つのが女性の自殺者で、1~5月までは前年を下回っていたが、6月以降は前年を上回って急増した。
女性のうつ病患者は男性と比べ1.6倍というデータもあり、一般的に女性は男性よりも心の不調を感じやすい。その一因が女性特有のホルモンだ。
精神科医の織戸宜子さん「女性ホルモンの変動に敏感な方もいて、気分が不安になったり憂うつになったり、落ち込んだりという変調が出てきます」
パートナーに自分の状態やしてほしいことを「具体的に」伝えるのが大事
女性ホルモンによる心の不調は、家族やパートナーなど、周囲の人との共有が辛さの軽減につながるが、共有すること自体が難しいケースも。
ゲストのバービーさん(お笑いタレント)「しんどい時はなかなか言語化がうまくできなかったりするんですよ。伝えなきゃいけないと思ってるんだけど、伝えるのさえもめんどくさい、言わなくてもわかるでしょってモードになってしまう。そういう状態なんだよねっていうのは冷静な時に話し合えるようにしておきたいなと思います」
自分の状態やしてほしいことを共有する方法について、産婦人科医の高尾美穂さんがアドバイスした。
「女性は辛くて男性のパートナーにいろいろなことを求めがちになることがあると思うんですが、女性の皆さんはメンズの皆さんは自分とは違う思考回路を持っていると思ってください。何かをやってほしい時には具体的にお願いをするのが一番大事です。『お風呂洗っといて』じゃなくて、お風呂の掃除、この洗剤で桶の内側を洗って、流して乾燥できるようにドアちょっと開けといてぐらいまで具体的に伝える方がいいかなと」
「お願いしたことは100点満点を求めるのではなくて、6割くらいでOKと思った方がいいです。メンズの皆さんは何かした時に、『しといてあげたよ』って普通に言うと思うんですよ。この『あげたよ』が女性がカチンとくる言葉だったりするので、『しといたよ』でいいんです。そのあたりは本当にめんどくさいと思うんですけど、女性ってめんどくさい生き物ですみませんって思います。よろしくお願いします」