森喜朗会長がいないと五輪は開けないのか? 元競泳・松田丈志「スポーツ界が頼りすぎ」

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   女性蔑視発言をした東京オリパラ大会組織委員会の森喜朗会長への批判が止まらない。9日(2021年2月)には複数の大会スポンサー企業が発言に苦言を呈すコメントを発表。さらに、「森会長の謝罪をもって問題は終わった」としていたIOC(国際オリンピック委員会)も立場を一転、「完全に不適切なものだ」と厳しく非難した。

   国内外で辞任を求める声が高まっているが、その可能性はあるのか。IOC関係者が「大会本番まで時間がない。森会長をトップとした巨大組織を変えるのは現実的に不可能」と話す一方、組織委員会幹部は「いろいろ意見があって森会長は正直揺れている。これ以上環境が悪くなるとちょっと厳しい」などと話していて、着地点は見えていない。

「いなくてもできる。いないとダメ、という空気感が問題」

   JOCアスリート委員を務める、競泳元日本代表の松田丈志は、問題発言のあったJOC評議委員会にオンラインで出席していたそうだ。「発言自体は不適切だったと思います。ただ、その後謝罪も撤回もしている中、これ以上この発言に対して糾弾することはあまり意味がないと思います」と松田氏。

   さらに、「この後、森さんや組織委員会がどういう判断をするのかは僕には分かりませんが、日本のスポーツ界全体が森さんに頼りすぎていたんじゃないかと感じました」と指摘した。

   松田「森さん自身は何が何でも自分がやりたいとは思っていないと思う。ただ、『森さんがいないとどうにもならない』と思っている人が周りにたくさんいて、とどまるように言っているんだと思います。森さんがいないと...っていう空気感が問題です」

   司会の加藤浩次「森さんがいないと五輪はできないんですか?」

   松田「できると思いますし、できてほしい。諸外国とのスポンサーと交渉の場などでどれくらい森さんの影響力があったかは正直分かりません。ただ、本当に森さんがいないとオリンピック・パラリンピックができないのであれば、日本のスポーツ界は人材不足すぎる。そんなガバナンスが効いていない状況ではダメだと思う」

   近藤春菜(お笑いタレント)「こういうことがなくても、森さんがほかの理由で退くということもあったかも知れない。その時、ほかにやれる人がいないのは良くない。そこも改めて考えないといけない」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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