東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を受けてこの5日間で約390人の大会ボランティアが辞退していたことがわかった。これについて、自民党の二階俊博幹事長はきのう8日(2021年2月)の会見で「おやめになるならまた追加せざるを得ない」などと発言し、また火に油を注いだ。
「ボランティアや、聖火ランナーを辞退したい声が相次いでいます。五輪への影響が懸念されています」と記者に聞かれ、二階幹事長は「また落ち着いて静かになったら、その人たちの考えもまた変わるでしょう」と言い、「どうしてもおやめになりたいということだったら、また新たなボランティアを募集、追加するということにならざるを得ないということだと思います」と述べた。
また森会長の進退に関しては、「撤回したということで、いいんじゃないかと思っています」とし、「そこは一つ周囲の期待に応えてしっかりやって頂きたいということを我々は心から念願する次第であります」と語った。
青木理「会見するたび炎上の材料を与えている」
司会の羽鳥慎一「ボランティアの辞退者については、いま騒いでいるけど、時間がたったら静かになるでしょうということだと思いますが」
青木理(ジャーナリスト)「まさにその通りです。関係者が会見するたびに炎上の材料を与えています。森さんをやめさせないのは、利害関係者の間で根回しをし、調整するのは森さん以外にはないということなのでしょう。会議で和を乱すな、というのではなく、言うべきことを言う、新しい文化に変わる潮目かも知れないと見ています」
羽鳥「森さんの発言だけでなく、周りがいさめることもなかったということも世界から問題視されています」
石山アンジュ(パプリックミーツイノベーション代表)「憤りの一方で、これが日本の縮図かなと思いました。」
羽鳥「石山さん、聖火ランナーらしいですね」
石山「そうなんです。大変光栄であり、楽しみにしていましたが残念に思います」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「自民党のお歴々の発言の時代遅れ感の甚だしさ、これがまた世界に発信される。困ったことです。謝罪したからいいではないかという人なのか、新しい時代を生きていこうとする人なのか、リトマス試験紙になっていますね」