「パルスオキシメーター」がコロナ禍で注目されている。指にはさんで数秒待つと、血液中の酸素の値「血中酸素飽和度」がわかるというもので、数値が96~99%だと健康とみなされる。90~95%が保健所に相談する目安で、90%未満は呼吸不全とみなされ、速やかに保健所などに連絡すべき値だ。
静岡がんセンター感染症内科の倉井華子さん「新型コロナウイルス感染症の患者の中には、本当にわずかではありますが、酸素の飽和度が低下しても呼吸苦を感じない方もいます。酸素の値を医療機関に伝えることで緊急度を判断できるので、そういった意味では非常に大事な道具だと思います」
パルスオキシメーターとでは6%も数値が変わる
とはいえ、パルスオキシメーターは深刻な品不足が続いている。そんな中注目が集まっているのが、「ウエアラブル端末」の血中酸素測定機能だ。どの程度信頼できるものなのか、あさイチのスタッフが実験した。
パルスオキシメーターと2種類のウエアラブル端末を用意し、3台を同時に着用して酸素が少ない状態を再現するために息を止めた。パルスオキシメーターの数値が95%になったところでウエアラブル端末の血中酸素測定機能を起動。15秒後の数値は、パルスオキシメーターが93%だったのに対し、ウエアラブル端末は99%と95%という結果になった。
ゲストの橋本マナミさん(タレント)「全然違うから不安になっちゃいますね」
博多大吉キャスター「信頼性が高いのはやっぱりパルスオキシメーターなんですか」
中川安奈アナウンサー「ウエアラブル端末は普段の健康管理を目的としたものなんです。倉井さんによると、医師による医療判断は認証機関に認められたパルスオキシメーターで行っているので、ウエアラブル端末を医療用のパルスオキシメーターの代わりにするのは控えてほしいということです」