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「すき家」の牛丼と紅生姜の相性は絶品

   ところで、私は紅生姜が好きだ。なかでも「すき家」の牛丼と紅生姜の相性は絶品である。

   並盛牛丼に紅生姜を山盛りのせて食う。紅生姜で牛肉を包み口に放り込む。口のなかで甘いタレと生姜の辛みと苦みが交じり合う。至福の時である。

   カップにたっぷり入った紅生姜の3分の1は食べてしまう。「すき家」は持ち帰りの時も、小袋に入った紅生姜をいくつとっても何もいわない。以前テレビで見たが、他の牛丼屋は3つまでとか制限があるようだ。

   週朝で、食について書かせたら"食魔"谷崎潤一郎を超えると、私が勝手に思っている東海林さだおが「あれも食いたいこれも食いたい」で紅生姜について論じている。

   東海林は、鰻丼ではなく敢えて牛丼を選んだ紅生姜の"義侠心"が好きだという。牛丼には紅生姜がぴったり合うが、「世の中にとてつもなくおいしい紅生姜というのはありません。断言できます」。ここは私と違うが、たしかに絶品の紅生姜というのは聞かない。

   「紅生姜には上昇志向がない。向上心も持たない。努力志向もない」が、そういうところが好きだという。お好み焼き、タコ焼き、焼きそばと、「どれもこれも一流企業とはいい難い中小の会社ばかり。流れ着いたところで生きていく」。行雲流水、こういう紅生姜の生き方こそが、コロナ禍で求められているのではないかと大論陣を張っている。お暇だったらご一読を。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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