森喜朗会長の謝罪会見がさらに波紋広げる 「面白おかしくしたいから聞いているんだろう」と不快感露わに

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   東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長がきのう4日(2021年2月)、記者会見を開き、前日の「女性が入る理事会は時間がかかる」などの差別発言を謝罪したが、その場での言動がまた波紋を広げている。森会長は辞任を否定し、記者の質問に「最近女性の話を聞かない」「質問はいくつかでなく一つにして」「そういう話は聞きたくない」とまるで突き返すような強気な姿勢を変えなかった。

   組織委員会の会長は適任かとの質問に、森氏は「さあ、あなたはどう思いますか」と聞き返した。適任ではないと思うとの言葉が返ると「うけたまわっておきます」「面白おかしくしたいから聞いているんだろう」と不快感を露わにしていた。

菅首相も「あってはならない発言」

   森会長の差別発言についてはきのうの国会でも、立憲民主党の枝野幸男代表が菅義偉首相に「辞めていただく指導力を発揮すべきではないか」とただした。菅首相が「詳細は承知しておりません」と言うと、周りの議員らから「ええっ?」と驚きの声があがり、首相は「あってはならない発言」と付け足した。

   森氏に「女性理事が入って時間が倍かかる」と名指しされたラグビーフットボール協会の谷口真由美理事は「わきまえない女の代表と言われたようなもので、『わきまえとけよ』と聞こえた。なぜ性差別を持ちだす必要があったのか。違和感のある言葉だ。空気は読むけれど支配されずに発言しています」と反論する。

   吉永みち子(エッセイスト)「(会見は)本心があまりに見えすぎている。こういう人が組織委員会のトップにいるのは、国の恥を世界に発信するようなものです」

   司会の羽鳥慎一「差別発言をいさめる声が(周囲に)なかったことも、日本の体質ととらえられています」

   長嶋一茂(スポーツキャスター)「東京五輪は組織や経費は問題で変容しなければいけない。森氏が会長でいると、政治の材料にされる危惧がある。いやなイメージだ。この際、民間の、若い人にと提案したい」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「総理や都知事、組織委員会内の人が引導を渡せないなら、国民がわたすべきだ。もう辞めてください」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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