放送会社に勤める菅首相の長男に、総務省幹部を"違法接待"疑惑 贈収賄事件に発展も?

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   放送会社に勤める菅義偉首相の長男による総務省幹部への"違法接待"疑惑が浮上している。「週刊文春」(2月11日号)がスクープしたもので、きのう4日(2021年2月)の国会でも追及された。国家公務員倫理法では、利害関係のある関係者から金銭や物品の贈与や接待を受けることは禁止されており、総務省は「記事に書かれていることは事実。現在公務員倫理規定に反するか人事院の倫理審査会で調査中」とコメントしている。

   週刊文春によると、菅首相の長男は番組制作や衛星放送を手がける「東北新社」の社員で、昨年10月~12月(2020年)に、総務省ナンバー2の総務審議官や局長らを、1人4万円という高級料亭や東京・六本木の小料理店、高級すし店などで個別に接待していた。手土産やタクシーチケットを渡す長髪の男性の写真が、菅首相の長男として報じられている。

菅首相は「長男は別人格」

   きのう4日の衆院予算委員会で、野党議員から「これは長男ですか」「確認されたんですか」と質問された菅首相は「正直言ってそうか(本人か)どうかはわかりません」「確認はしていません」とのらりくらり。思わず野党側から「え~?」と声が上がった。ただし、電話では話をしたといい、「調査が入ったら協力するようにということは申し上げました」と答弁した。その後も追及を受けた菅首相が「(長男は)もう40ぐらいですよ。ほとんど会ってない。今の私の長男と結びつけるというのはいくら何でもおかしいんじゃないでしょうか。私と完全に別人格ですから」とイラつく場面もあった。

   接待を受けたと報じられた幹部の1人、秋本芳徳・情報流通行政局長は会食の事実を認めたうえで、「当初出席者に利害関係者はいないと認識していたため、自己分は負担していなかった。確認できる範囲で返金した」などと国会で説明した。

   若狭勝(弁護士)「放送会社から接待を受けた方が放送事業の許認可を握っているということなので、金額や回数によっては、贈収賄罪に発展する可能性があると思います」

   司会の小倉智昭「この会社は私もナレーションなどでお世話になったところです。息子さんは確か今部長さんだと思いますが、総務省との関係というのは複雑ですから、大きな問題になってしまうかもしれません」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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