そろそろ花粉症のシーズンが始まるということで、保里小百合アナウンサーが「東京では2人に1人がかかっているといわれていますが、今年(2021年)の春は新型コロナウイルスもあいまって、例年以上に注意が必要ということです」と切り出した。
花粉症患者が消毒していない手で目をこすったり鼻をかんだりすると、粘膜を通じてコロナに感染するリスクが高まる。さらにくしゃみをした後に様々なところに触ってしまうと、周りにウイルスを感染させる原因のひとつにもなりかねない。
日本医科大学大学院の大久保公裕教授「花粉症で、無症状のコロナ感染者の方もいらっしゃると思うんです。花粉症の方のエチケットとして、十分に症状を抑える。症状ゼロを目指すことが大事です」
サーキュレーター&加湿器の活用でコロナ対策の換気と花粉対策を両立!
今年のスギ花粉が飛び始める時期は、東京や福岡が早く、2月7日からと予想されている。飛散量は前シーズン比「非常に多い」と予想される地域が多い。
保里アナ「去年(2020年)は飛散量が例年に比べて少なかったものの、今年は東京で去年の1・8倍の花粉が飛ぶと言われています。例年以上に気を引き締めなければいけないんです」
大久保さんは、飛散が始まる1週間前をめどに花粉症薬を飲み始めるよう勧める。
大久保さん「早く飲み始めることで症状の発症を遅らせたり、あまり重くならないことが期待されています。花粉症の症状がいったん良くなったと感じて薬をやめてしまう人がいますが、いつ悪化するかわからないので、飲み始めたらシーズンいっぱいまで治療を継続するのが大事です」
外出時は、帽子をかぶり、髪が長い人は一つにまとめるとよい。メガネやサングラスをかけると、目をこすることの抑止効果になる。アウターはナイロンなど、表面がツルツルした素材のものだと花粉が付着しにくい。
帰宅したらアウターや帽子に花粉除去効果のあるスプレーをかけ、できれば風呂場に直行してすぐにシャワーを浴びるのがベストだ。
コロナ対策には換気が有効だが、花粉対策とどう両立させればよいか。大久保さんおすすめの方法は、網戸とレースのカーテンを閉めた状態で窓を開け、窓に向かって風が吹くようにサーキュレーターを置く。これで花粉の侵入を最小限に抑えつつ、空気の入れ替えもできる。
保里アナ「花粉は水を含むと飛びにくくなるということなので、加湿器を利用するとなおいいそうです」