ロンブー・田村淳が聖火ランナー辞退! 森喜朗会長の「田んぼの中走れ」発言に反発

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   「人気のあるタレントは田んぼで走ったらいいんじゃないか」と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が放言し、「だったら、自分は聖火ランナーを辞退する」と表明した田村淳が、けさ4日(2021年2月)の「グッとラック!」で生説明をした。淳は番組のメインコメンテーターで、4月5日に愛知・犬山市で聖火ランナーとして走ることになっていた。

   淳は「自分のことを人気タレントと思っていませんが、怒っているのは、田んぼを走ればいいという発言より、(そんなことまでして)どんな形でもオリンピックをやるんだということを、この立場の方がいま言うということが同意できないんです。(新型コロナウイルス禍では)僕は延期という形がいいんじゃないかとずっと言ってきたんです。強引にやってだれが幸せになるんだろう」と語った。

   3月25日にスタートする東京オリンピックの聖火リレーでは、沿道などが密になることが心配されているが、森会長はおととい2日に自民党本部で開かれた会合で、「密になるのはだめだということですが、出る方も見る方も楽しみにしている。人気のあるタレントはあまり人が集まらないところを走ったらいいじゃないか、田んぼで走ったらいいんじゃないかという声もあります」と言い放った。

   SNSでたちまちひんしゅくを買ったが、木曜コメンテーターの井上祐介(「NON STYLE」)も「ニヤニヤしながら言うなよっていう感じですよね。ちょっとふざけている感も入っている。農家にもタレントさんにも失礼で、いろんな人を見下してる」と呆れる。

女性蔑視発言もしていた

   しかし、森会長は「田んぼ発言」よりもっと愚劣な女性蔑視発言をしていた。若林有子キャスターが「きのうのJOC臨時評議会での発言です」と紹介した。これが唖然とする内容なのだ。「(各競技団体で)女性理事を選ぶというのは、日本は文科省がうるさくいうんですよね。だけど、女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります。ラグビー協会は今までの倍、時間がかかる。女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。

   女性の数を増やしていく場合は、発言の時間をある程度、規制をしていかないとなかなか終わらないで困るといっておられた。だれが言ったとは言わないが」

   この発言は海外でも問題になっていて、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は「東京五輪トップ、会議への女性の参加制限を示唆」という見出しで、「辞任を求める声が強まっている」と報じた。ワシントン・ポスト紙は「他の複数の委員が笑ったとも伝えられた」と女性蔑視的な見方が委員会で受け入れられているとJOCそのものを批判し、フランスでもAFP通信が「日本は男女平等の点では遅れている」と指摘した。

   弁護士の高橋知典「今すぐにでも辞任させるべきですよ。東京オリンピック・パラリンピックに泥を塗った」

   キャスターの立川志らく「この人がトップということが問題なんですよ。女性選手は『こんな人がトップでいる限り参加できません』という声を上げてもいいくらいですよ」

   このまま森会長が居座るようなら、女性選手だけでなく、各国のオリンピック委員会から東京五輪ボイコットが出るかもしれない。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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