森喜朗会長「五輪は必ずやる」「女性がいる会議は長くなる」 失言連発に海外メディアも「喝!」

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   東京五輪組織委員会の森喜朗会長の発言が立て続けに批判を浴びている。2月2日(2021年)には、自民党スポーツ立国調査会の会合で「私たちは新型コロナがどういう形であろうとオリンピックは必ずやる」と強調した。3月25日から始まる聖火リレーについても、「人がたくさん集まって密になるからだめだというが、せっかく約束して楽しみにしている方々、出る人も見る人も楽しみにしていた。コロナ禍で水をかけてしまうことはいけない」と述べた。

「タレントには田んぼの中を走ってもらう」

   しかも、3密を避けるため「人気のあるタレントはあまり人が集まらないところで走っていただいたらいいじゃないか」として、例えば「田んぼを走ってもらうのはどうかという意見も出たが、広い場所だとかえって人が集まってしまうのではないかという議論もあった」と報告した。

   海外のメディアは、森会長のこの発言を厳しい論調で伝えた。例えば、オーストラリアのニュース・ドットコムauは「東京五輪のボスが緊急事態化にある五輪の運命について公然と"とんちんかん"な主張をした」、フランスのAFP通信は「東京五輪の行方について緊急事態宣言下の中空気の読めない発言」と報じている。

   キャスターの加藤浩次は「田圃を走る聖火については間違ったジョークなのかと思った」とコメント。

   ハリセンボンの近藤春菜は「非常事態宣言の中頑張っているのに、冗談を交えながら空気読めない発言をするなんて考えられない」と話した。

   経営コンサルタントの坂口孝則は「田んぼについての発言は、ギャグが滑ってしまったのではないか。日本はやると決めたら普通なら考えるBプランを考えないところがある」と指摘。

   タレントのモーリー・ロバートソンは「森会長は2月4日の臨時評議会でも『女性がたくさんいる会議は時間がかかる』と発言し、ニューヨーク・タイムズ紙に取り上げられている。この発言はネタとしても認められないし、時代としても外れている。日本自体が遅れた、先進国ではない国とみられてしまう」と指摘した。

   日本テレビ社会部デスクの下川美奈は「田んぼ発言は焦りやイライラの表れではないかと考えられるが、女性発言は何言っちゃったの!という感じ。この発言を問題だと思っていないなら、さらに問題。森さんのほうが発言が長く、時間がかかる。話が長い男性もいるし、性別の問題ではない」とズバリ。

   加藤は「今はむしろ、時間をかけてプランBも含めて検討するべき時。やると言ったらやるという森会長は、昔ながらの上司のようだ」とコメントした。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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