「卒業旅行」がキーワードに浮上! 打ち上げ、謝恩会...「なし!なし!なし!」の百合子節に学生ら猛反発

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   「これには学生も辟易としています」ときょう4日(2021年2月)の番組で司会の小倉智昭が伝えたのは、おととい2日の小池百合子・東京都知事の記者会見だ。新型コロナ対策として、今年は「年度末の仕事の打ち上げもなし!」「カラオケ、ゲームセンターもなし!」「追い出しコンパ、謝恩会もぜひなし!」「友人との旅行、卒業旅行もなし!でお願いします」と呼びかけたのだ。これを受け、きのう3日午後にはツイッターのトレンドランキングで「卒業旅行」が話題のキーワードとして2位に急浮上した。

   おととい2日の会見で、小池知事は時折両手でバツ印を作りながら、「なし!」を7回も連呼。若者に対し「『あ~、あのときは謝恩会もなかったねぇ。卒業を祝うこともできなかったねぇ。あの時はコロナウイルスだったんだねぇ』と後で語れるよう、卒業旅行もなし!でお願いします」と呼びかけていた。卒業旅行や謝恩会については、政府の分科会の尾身茂会長も「大学や高校に対し、控えるよう呼びかけていただきたい」と提言している。

スタジオは学生に同情的

   しかし、今の高校3年生や中学3年生は春からの行事が軒並み中止になり、大学生もキャンパスへ行けないなどかなりの我慢を強いられている。この春に計画していた看護大学の卒業旅行を中止した女子看護学生(22)は「国家試験が終わってみんなで卒業旅行へ行こうと言っていたのに、悲しい」と話していた。沖縄・石垣島への卒業旅行を計画していた都内の男子大学生は「残念ですが、しょうがないなと思うところはあります。ただ、『なし!』という都知事の発表の仕方や若者だけ悪者にした言い方に対しては、反抗心が生まれるというか...」と憤る。このほか、「仕方ないが、頭ごなしに『卒業旅行なし』とか言われると、『はぁ?』みたいな反感を覚える」(男子大学生)、「卒業旅行も諦めたのに、若者が悪いみたいな言い方をされると納得できない」(女子看護大学生)といった声もあった。

   司会の小倉智昭「『あの時はできなかったねぇ』と語れるようにって...それもかわいそうな言い方だねぇ。学生に強いていることは、かなりありますからね」

   古市憲寿(社会学者)「3月の感染状況はまだわからないのに、この段階ですべてなし、と言っているのはどうかなと思います。全部なし!と上から言っている小池さんは、ちょっと自分に酔っているのかなと感じました」

   尾木直樹(教育評論家)「小池さんは行政マンだから、ついリズムに乗っちゃってああいう風におっしゃったのかなと思いますが、学生はこの間、全部なしになっている。カリキュラム以外の大学の教育力も大事です」

   三浦瑠麗(国際政治学者)「小池知事が見ているのは、圧倒的に有権者としての高齢者です。都知事に我々の生き方や文化をすべて委ねることはない。これは1つの意見として、ああそうですか、と聞いていればいいんです」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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