「この方を覚えているでしょうか」ときょう3日(2021年2月)の「とくダネ!」で、テレビプロデューサーのデーブ・スペクターが伝えたのは、イギリスの退役軍人のトム・ムーア氏だ。昨年4月(2020年)、新型コロナで奮闘する医療従事者への寄付金を集めるため、99歳で歩行補助器を使いながら自宅の庭を100往復するチャレンジに挑んだ。そのムーア氏が日本時間のきょう3日午前1時すぎ、100歳で死去した。新型コロナに感染し、入院していたという。
ムーア氏は昨年4月(2020年)、100歳の誕生日までに新型コロナ対策で働く人たちへの支援金10万円余を集めようと、100往復チャレンジを始めた。
英退役軍人、女王が「ナイト」の称号を授与。愛称は「キャプテン」
歩行補助器を使いながら一歩ずつゆっくり歩く姿が報じられて世界的に話題となり、寄付金は総額47億円にのぼった。ムーア氏はその後、エリザベス女王からナイトの称号を授与され、「キャプテン(大尉)」の愛称でイギリス国民から愛されていた。
ムーア氏の死去を受け、イギリスのジョンソン首相は「キャプテン・サー・トムは正真正銘のヒーローでした。彼は国にひらめきを与えただけでなく、世界にとって希望の光でした」とのコメントを出した。イギリスのサン紙も1面で大きく伝えている。
司会の小倉智昭「コロナは誰もがかかる可能性がある、ということを感じますね」
スペクター「最期は、娘たちがフェイスタイム(ビデオ通話アプリ)で(入院中のムーア氏と)会話したそうです」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト