コロナ禍で不要不急の外出や飲み会の自粛を呼びかけていた沖縄県石垣市の中山義隆市長(53)が先月(2021年1月)中旬、2日間で5軒のスナックやバーで深夜まで飲食していたことが発覚、きのう2日、記者会見で謝罪した。その発言が「キャバクラではない。キャバクラとは......」と、とんだ型破りだった。
沖縄県は感染者急増で飲食店に深夜の営業自粛を求める独自の緊急事態宣言を発出中。とくに宮古島はクラスター(集団感染)が出、県立病院が満床で医療崩壊の危機から自衛隊が支援に出動する事態だ。
「女の子がミニスカートで横に座ってももに触ったり...」
中山市長は1月の宮古島市長選の応援に訪れた際、接待を伴う飲食店をハシゴしたことを問われ、「スナックやバーみたいなところで、キャバクラのいかがわしい雰囲気はない」と語った。さらに自分の認識としてキャバクラを「女の子がミニスカートで隣にすわって、ももに触ったり肩を抱いたりする店」と定義し、そういう店には行かなかったと強調した。引き上げた時間については「日付はまたいでいなかった。10時以降の可能性はある」とした。
市長はこの2日前のツイッターで「これから2週間の飲み会自粛で新規陽性者ゼロを」と呼びかけていた。石垣島に帰ってからPCR検査は受けていないが「宮古島市長選が終わって2週間たっている。発症していないから感染していない」「自制すべきだった。いまさらですが」と話している。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「自民党の銀座トリオ(銀座で深夜に女性とともに会食した国会議員3人)よりひどい。税金で生活する政治家がね。中山市長は半笑いでキャバクラの定義なんかをしゃべったが、問題はそこじゃない。この市長をこのままにするのか、自民党銀座トリオのときも言ったが、まさに石垣市の有権者にかかっている」