自分を笑わせられたら、新しい劇団に入ると約束した須賀廼家千之助(星田英利)をなかなか笑わすことができずに苦しむ千代(杉咲花)。一方、万太郎一座にくら替えした須賀廼家徳利(大塚宣幸)の説得に奔走。須賀廼家万太郎(板尾創路)のすごみをじかに体感した千代だったが、持ち前の機転と思いやりで徳利を連れ戻した。
旧天海一座の4人が揃った。あとは皆で協力して、千之助を劇団に戻すだけとなり、女形の漆原要二郎(大川良太郎)がいう。
漆原「これで、千之助さんが戻ってきてくれたら...」
すると、座長である天海一平(成田凌)が口を開いた。
一平「いや...そうやならん」
一平は自分の喜劇に女形は要らない、女役は女がやらなきゃダメだと言い出したのだ。
漆原「やめろっだって?」
一平「男の役をやるなら、いてくれてもいいですよ」
女形にプライドがある漆原は出ていってしまう
芝居は、女役も男性が演じていた時代。しかし一平はそれでは古いと考えていた。ずっと女形をやってきた漆原にはプライドがあるため、怒りを噛み殺して出ていってしまう。
翌日、堀端で漆原への仕返しと、女形の俳優連中に取り囲まれてしまう一平。駆けつけた漆原が止めようとするが...。
一平「女形なんて時代遅れなんだよ。お払い箱だ」
そう悪態をつく一平に、怒りが収まらない漆原が殴りかかる。
漆原「あんたが天海天海の名前を継ぐ役者になると信じて、「坊」とかわいがっていたのに!」
漆原は何度も一平のことを力いっぱい殴り続け、一平は倒れ込んでしまうが...。
(NHK総合2月4日あさ8時放送)