自民党の元国家公安委員長の松本純衆議院議員(70)、田野瀬太道・文部科学副大臣(46)、大塚高司・国会対策副委員長(56)の3人がきのう1日(2021年2月)、離党勧告され離党した。緊急事態宣言の最中に銀座のクラブを「はしご」したためだ。当初は松本氏が1人で行っていたと話していたが、田野瀬、大塚両氏も同席し遅くまで酒を飲んでいた。
まず銀座のイタリアンレストランで、3人と知人の女性2人の5人で食事をし、松本氏は途中に他のクラブに立ち寄り、田野瀬氏ら4人は別のクラブに行き、そこへ松本氏が再び合流した。
きのう記者団に対し松本氏は「前途有望ある2人をかばいたいと思い、事実と違うことを話しました。心からおわび申し上げます」。田野瀬氏は「私たちをかばって頂き、本当に心苦しい思いで...」。大塚氏も「本当に、松本先生がそこまで言って頂いた。だから我々もなんとしてもという気持ちでいました」などと話し、共に深々と頭を下げた。
羽鳥「菅総理の受け止めは?」、田﨑「非常に深刻です」
政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は3人について、「いわゆる国対族の人たちで、国会の中に自民党の委員室があって、いつもたむろしているんです。そこにいることが仕事といわれ、仲良くなるんです」と話す。
司会の羽鳥慎一「菅総理はどう受け止めているんでしょうか」
田﨑「非常に深刻です」
きのう1日(2021年2月)は、公明党の遠山清彦衆院議員(51)も議員辞職し、次期衆院選に出馬する考えはないと述べた。遠山氏も銀座のクラブに深夜まで知人と訪れたことが発覚し、党幹事長代理の役職を辞任していた。だが、資金管理団体がキャバクラなどの飲食代を支出していたことがわかり議員辞職した。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「国会議員の人たちは国民が我慢を強いられているつらさを分っていなかったと思う。また、国会議員には特権意識があるんでしょうね。国民はそのことを敏感に感じ取ったということでしょうね」
田﨑「(今回の議員たちは)遊び歩いたということですよ。それもウソついた。緊急事態宣言下になにをやっているのか、という怒りはその通りですよ。政権は政策によって倒れることはあまりないんです。スキャンダルで倒れていくんです。与党の自民、公明党はよほど引き締めていかないと危ないんじゃないかと思いますね」