ウソの説明を巡り、松本純衆院議員、田野瀬太道・文部科学副大臣、大塚高司・国会対策副委員長の3人が自民党を離党する事態になった。司会の加藤浩次は「ちょっと理解に苦しみますね」と顔をしかめた。
緊急事態宣言下の18日(2021年1月)深夜に東京・銀座のクラブなどを訪れハシゴ酒をしていた問題で、松本氏は26日の発覚当初、「1人でいった」としていた。しかし2月1日になり一転、「後輩議員2名と訪問していた」と明かした。3人は「知人の」女性2人を誘い、計5人で会食していたということだ。
ウソをついた理由について松本氏は「(後輩を)かばいたかった」などと説明している。
小選挙区の自民3議員、辞めたら選挙になって自民は勝てない?
近藤春菜(お笑いタレント)「田野瀬さんは、『お店にお金を落とそうということで行った』と言っている。国民がそういうお店にテイクアウトをしたり、8時までに1人で行ったりしてみんなで頑張ろうとしている中、政治家のみなさんは何をやってらっしゃるのか。政治家の立場だったら、全部のお店に対して何ができるか考えるのが仕事なのに...。なんかすごいガッカリ」
加藤「(一緒に飲食をしていた)女性が経営されているお店に行ったということは、いわゆる同伴じゃん。自民党の中でこんなことが起これば、支持率は当然下がってきますよね」
ロバート・キャンベル(東京大学名誉教授)「日本の政治家は、一緒に飯を食べたり酒を飲まないと権力の地盤を作ったり合意形成したりできないようになっている。染みついているんですよ。特措法改正では経営者たちを罰則の対象にしようとしていますが、それとは別に政治家や官僚の行動倫理、責任を問うようなことも同時にやらないといけない」
さて、22日深夜に銀座のクラブを訪れていた公明党の遠山清彦衆院議員は議員辞職にまで追い込まれたが、3人が離党で済んだのはなぜか。
政治評論家の有馬晴海さんは「遠山議員は比例代表の議員なので、辞めても公明党の議席数は変わらない。だから菅首相の顔を立てるため辞職させられた。一方、自民党の3には小選挙区で当選したので、辞職すると補欠選挙になり、自民党が勝てない可能性もあるから離党にとどまった」と話している。