山口百恵さん最後のコンサートを映像化した「伝説のコンサート"山口百恵1980.10.5日本武道館"」が1月30日(2021年)、NHKで放送されたが、ネット上では、「もう言葉も出ないくらい感動、感激、感涙した!」「最後にマイクをステージに置いた姿のカッコよさ!こんな歌手、もう二度と出ないだろうな」と興奮の渦に包まれた。
昨年10月に、BSプレミアムで同コンサートの特集番組を放送したが、大きな反響が寄せられた。特にリアルタイムで山口百恵さんを聞いたことのない若い世代に「よく街で聞くあの曲は百恵さんの曲だったのか!」と当時の楽曲に新鮮な感動をもった人が多く、再放送の希望がNHKに殺到していた。
「最後は顔がガラリと変わり、やり切ったという表情が印象的」
ネット上ではこんな「ありがとう!」コールが起こっている。
「素晴らしい、凄い!最後はとうとう男泣き、自分でも驚くほど感動しました」
「本当に神々しい。圧倒的なオーラ・存在感と透明感。大スター"山口百恵"さんは永遠に!」
「ラストのマイクを置く前くらいから顔がガラッと変わり、本当にやり切ったと言う表情が印象的でした。最後振り返った時、笑顔じゃなく、手を振ったりしないのがカッコ良すぎた。こんな人もう出てこない。素晴らしかったです」
同世代からこんなエールの声が。「同年代なので...タイムスリップした様で...大いに泣き...大いに感動し...大いに魅了され...永遠のスターです!思い出をありがとう!」
「録画で鑑賞したが、前半『愛の嵐』あたりで、凄すぎの歌唱力に圧倒され、一時休憩中(笑)。当時大学生だったけど、これまでの日本歌謡界見渡しても匹敵する歌手って見当たらないな、ポップス全体まで広げても中島みゆきくらいでしょ。海外ではホイットニー・ヒューストンかな。曲の合間の語りも21歳とは思えぬ深みがあり、横須賀の思い出が彼女を支えた宇崎&阿木コンビのヒットメドレーを盛り上げる。序盤の名曲『絶対絶命』で、『さあさ、さあさ、はっきりかたをつけてよ!』とあの眉間しわ寄せで画面から睨まれた時には椅子から転げ落ちそうになったわ。半沢直樹の『わびろ、わびろ』なんて目じゃないよ」
「曲の合間に最近の出来事、感じた事を自分の言葉で語ってくれた」
「オリコンでの10位内獲得最多週歌手では、サザンの253週に次ぎソロ歌手では山口百恵さんが239週で2位となっています。ただサザンは約40年間での記録、百恵さんは7年半の短期間での記録。まさに短く太く燃えた歌手人生。まさに百恵さんは無冠の女王、一番の記録には残りませんでしたが、一番の記憶に残るシンガーです。彼女のファンでなくとも、今日のステージを見た人は、その凄まじいカリスマ的な魅力に引き込まれたことと思います」
「昭和の...ではなく今まで私が生きてきた中では 最高のスターです。百恵ちゃんが 17歳くらいの時に 北海道にコンサートで来てくれて、その時もMCなしで曲の合間に自分の最近の出来事、感じた事などを全て自分の言葉で語ってくれました。もちろん、歌唱力も素晴らしいし人間性も素晴らしい。今の時代のいわゆるシンガーソングライターと、言う人達は口パクなしでどこまで歌えるんだろう?還暦近いおばちゃんですが、昭和の古き良き時代を思い出させていただきました」
「生演奏と少しのMC、派手な演出もなく淡々とヒット曲を歌う。アイドルではない、ステージにいるのは一人の歌手山口百恵。最後にマイクを置いた意味に今更ながら感動する。何もかも唯一無二の素晴らしさ」
「私はデビューした時から大ファンですが、当初はそんなにうまくなかった。でも『ささやかな欲望』くらいから急激に歌唱力が凄くなった。練習のたまものだと思います。やはり努力は大事!」
「21歳の娘に『ぼうや』と歌われても生意気と思えない風格」
「当時の潮流ですが、ほぼ2時間半歌いっぱなし。衣装替え程度の時間だけ。息も上がらず伸びやかに力強く歌い上げる声量は見事。滴る汗もぬぐいもせず、真っ向から音程も声質も変わらず。21歳の若い娘に『ぼうや』『未亡人=ウィドウ』と堂々と歌われてもちっとも生意気と思えない風格がすごい。21年間の人生経験や生き方の深さや向き合い方が、人間性を作るんだなぁと改めて感じます。ラスト2曲で感極まっても丁寧に真心を込めて歌い通す姿は、ものすごく美しかった。芸能界の風習のなか、こんなに地に足のついたプロ意識と俯瞰力があり、自分に正直で周囲に誠実で、威勢を張らず媚びない10代からの8年の彼女をみると、今もなお存在自体が卓越している」
「何なのだろう、この大人っぽさは。21歳という若さからは考えられない存在感。内面からにじみ出る自然体の美しさ。そして一番は歌の巧さだ。昨今の、巻き舌で何を言っているのか分からない歌い方に辟易しているので、活舌よく、低音も高音もブレなく歌い上げる歌唱力は圧倒的で心が震えた。ペンライトやサイリウムのなかった頃の客席は、暗闇だったが観客の感動と熱気に満ちていたように見える。番組では切れてしまったが、あの後は鳴りやまない拍手と『百恵ちゃんありがとー!!』の感謝の声が響き渡っていたのではないだろうか。激動の昭和の後半、大人びた少女は一人の女性として、ステージから去って行った。まばゆい伝説を残して」
「当時生まれていなかった私、すごいものを見せてもらった」
若い世代からもこんな声が。
「伝説のコンサートと言われていたのは知っていたのですが、当時は生まれていなかったので、山口百恵さんを見たのは今回が初めてでした。たった2時間と少しの映像だったにもかかわらず、圧倒的な歌唱力と存在感に目が離せなくなりもっと見ていたいと思いました」
「いや~、すごいものを見せてもらった。あっという間の2時間20分だった。ブレない歌唱力、落ち着き払った語り、とても21歳のお嬢さんとは思えない完成度だった。40年経った今でも色褪せないカッコ良さと名曲の数々。申し訳ないけど、いまの時代の歌手にここまでの方はいないと思われます。百恵さんをググってみたら、ご結婚後マスコミに追われてご苦労なさった記述を見ました。あれだけの喝采をスッパリと切り捨てた百恵さん、いまが最上級に穏やかでお幸せであって欲しいと切に願います」
(テレビウォッチ編集部)