昭和3年夏、竹井千代(杉咲花)は、京都の鶴亀撮影所を離れ、新しい喜劇の一座に参加するため、4年ぶりに道頓堀に戻ってきた。千代は芝居茶屋「岡安」の女将・岡田シズ(篠原涼子)たちと再会し居候させてもらうことになった。その頃、芝居茶屋の客は減る一方で、ライバル店の芝居茶屋「福富」は、喫茶もできる「福富楽器店」に代わっていた。
千代は4年前に父親の竹井テルヲが迷惑をかけたことをシズに詫びる。
千代「父がご迷惑をおかけしました」
シズ「いいお芝居をすることが、千代の恩返しなのよ」
千代「主役をはれる女優になって必ずお金は返します」
千之助の姿がなく、辞めると言い出す座員たちだったが
その日の夜、新しい一座の役者たちが稽古場に集まった。元天海一座からは、須賀廼家天晴(渋谷天笑)、須賀廼家徳利(大塚宣幸)、女形の漆原(大川良太郎)が集まっている。そのほか歌舞伎出身者や新派出身の役者など様々なメンバーがそろった。
その中で、鶴亀株式会社の大山社長(中村鴈治郎)から劇団を任された熊田(西川忠志)が劇団の座長を紹介する。
現れたのは天海一平(成田凌)だった。須賀廼家千之助(星田英利)の姿がない。
千之助が座長になるものだと思っていた座員たちは不安が募り次々と辞めると言い出す。
熊田「このままだと、劇団は続けられないかもしれない」
熊田の言葉に焦りを感じた千代は...。(NHK総合あさ8時放送)