周囲の無理解が患者をさらに追い詰める
10月(2020年)には、あるクリニックに後遺症の専門外来が設置された。オンライン診療などを活用し、これまで全国各地700人以上の後遺症患者を診察してきた。
設置した内科医の平畑光一さん「患者で一番多いのが40代。これはかなり多くて、その次に30代、20代と続きます。急性期は重症化しないかもしれませんが、(後遺症になるリスクがあるから)いかにかからないかというところに若い方は本当に注力していただきたいと思っています」
平畑さんが特に懸念しているのが、後遺症に対する周囲の無理解だ。
平畑さん「『コロナの後遺症なんて気のせいだ』『気の持ちようだ』『そうなっているのはその人が弱いからだ』ということを言ってしまうと、相当追い込むことになる。後遺症の方々には心のケアが必要だということを念頭に置いて接していただかないといけないと思います」
博多大吉キャスター「治ったとされてから2か月後に症状が出ると、『え、まだ?』とか思わず言ってしまいそうですけど、後遺症のことを知っておくのが本当に大事で、周りの接し方も変わってきますよね」
森田洋平アナウンサー「今まさに後遺症に苦しんでいる方は、最寄りの病院やかかりつけ医を受診してほしいということです」
横山さん「どういう症状がいつからどのように続いているか。どんな時によくなるか、悪くなるか。例えば全身けん怠感が朝悪くて夕方よくなるとかです。入院中・自宅療養中に受けた治療、服用した薬の情報もあるといいと思います。こういった情報を詳しく教えていただいて、まずは他の原因がないかどうかを調べるのが重要です」