コロナ禍での巣ごもり需要で話題になっている機内食。全日空が1月26日(2021年)にオンライン販売した新作の国際線エコノミークラスの機内食和洋3種(各4食)セット(9000円)1500食がわずか50分で完売した。ANAケータリングサービスの清水誠総料理長は「驚いています」と、その反響にビックリしている。メニューは洋食が「ビーフハンバーグステーキデミグラスソース」(羽田‐台北間で提供)など3種、和食が「牛すき焼き丼」(成田‐ニューヨーク間で提供)など3種。
コロナ禍で苦境に立たされている航空業界は、コロナ前は1日3万食の機内食を製造していたが、国際線減便の影響で2割ほどに激減していた。客から「海外旅行に行けないので、家で機内食が食べたい」という声があり、販売を開始したところネットで話題になり大ヒットにつながったという。航空旅行アナリストの鳥海高太朗氏は「おいしかった。私はハンバーグが好き」とコメント。
プレゼンターの板倉朋希アナが機長の衣装で登場し「本当は斎藤(ちはるアナ)にCAの衣装で登場してほしかった」と言いつつ「ケースも機内食と同じで旅行気分が味わえる」と言うと、斎藤アナも「旅行気分になる。食べたい」とコメントしたが、レギュラーコメンテーター陣の盛り上がりはイマイチ。
女優の高木美保は「いつもお弁当を持ち込むので、機内食を食べた記憶ない。食べたいっていう人は、いわゆる乗り鉄の飛行機版みたいなひとなのでは?」。テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「正直に言っていいなら、デリバリーは今たくさんあるので、僕はいいかな。そもそもエコノミーの機内食でしょ? 僕は食べたことがない」。
味付けはっきり、見た目鮮やか
しかし、この機内食にはこだわりがつまっており、たとえば気圧が低いと味覚が鈍るので味付けははっきりと。また機内は暗いので鮮やかな見た目に。長時間フライトでも味や見た目に変化しない工夫もされている。鳥海氏は「ソースは他のおかずを邪魔しないようにトロッとさせてあるんです」と話す。
かつて人気のメニューだった「しらす丼」はメニューから消えてしまった。その理由は、外国人客から「たくさんのしらすと目が合うのが怖い」という声を受けたからだという。
これには羽鳥慎一キャスターもビックリして「外国の人はすごい。しらすと目が合うんですね!」と思わずうなる。
この機内食販売以外にも人気メニューがある。それは全日空の空港ラウンジで提供されている「ラウンジカレー」。購入者の投稿がネットで話題になっている。その投稿は「届いた箱を開けて笑ってしまった。いまだ温め方がわからず未開封」とあり、写真を見ると、届いたのはカレー3キロ(15皿分)の業務用サイズのレトルトパック。食べ方は、小分けしてレンジで温めて食べるのだそうだ。
全日空によると、この完売したANA国際線エコノミークラス機内食は2月3日に再販予定だという。