夜になり、竹井千代(杉咲花)がスタジオに1人でいると、助監督の小暮真治(若葉竜也)が現れた。酒に弱いというのに、ひどく酔っているようだ。
小暮「返事、聞かせてくれないか」
千代「堪忍。うち、やっぱり役者続けたい」
千代は小暮のプロポーズを断り、女優の道を歩み続けることを決心していた。
小暮は鶴亀撮影所を去った
千代がカフェー・キネマに戻ると、千代がビールの売り上げを競う「ビール月間」で1等になっていた。
聞くと、小暮が千代のために飲めないビールを飲みまくって行ったという。「千代を映画で主役にする」という約束を果たせなかった代わりということらしい。
千代「そうだすか。せやさかい、あないに...」
「おおきに。お元気で」と、千代は心の中で小暮に礼をした。
小暮が鶴亀撮影所を去った後、千代は大山鶴蔵(中村鴈治郎)と所長の片金平八(六角精児)に呼び出された。
片金「君には、道頓堀に行ってもらう。新しく作る喜劇の一座に入るんだ」
千代は舞台女優になることになった。(NHK総合あさ8時放送)