使い方でたらめ? 徳島市がコロナ交付金2000万円でLEDイルミネーションのなぜ?

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   国が全国の都道府県と市区町村に配っているコロナ交付金(地方創生臨時交付金)3兆円の使い方がでたらめで、「問題になっています」と司会の小倉智昭が取り上げた。

   徳島市の公園に先週木曜(2021年1月21日)、約7万個のLEDを使って、徳島城を模したイルミネーションが出現した。石垣部分には阿波踊りの映像が映し出される。費用はコロナ交付金の約2000万円が充てられた。

   徳島市は新型コロナウイルスの感染拡大で、昨夏は阿波踊りが中止となり、落ち込む地元経済を活性させるためと説明しているが、市民たちの違和感は大きい。市長向けのフェイスブックには「他のケア、支援に使えなかったのでしょうか」という書き込み、街で聞いても「医療関係の方々のお給料とか、(そっちの方こそ)もうちょっと良くして欲しいかなあと思います」(20代女性)という声は多い。

3000万円で看板設置、1600万円で公用車購入も...

   千葉・白石市では、公園の39か所の看板の設置や建て替えにコロナ交付金の約3000万円を使うという。「ごみは持ち帰りましょう」「バイク乗り入れ禁止」などのルールを表示した看板だ。市民の20代女性は「ただでさえ、木とかに看板はいっぱい貼ってあるんですよ。さらにお金をかけるのはちょっとおかしい」と言い、80代女性は「看板はいらない。まず(市民に)PCR検査をしたほうが......」と批判する。市民から反対署名まで届けられた。

   1枚約77万円で、市議会で「単価が非常に高い」と追及を受けても、笠井市長は「新型コロナウイルスとの共存に向けたもの」と、よくわからない説明で逃げる。

   立本信吾キャスター「ほかにも、広島の三次市では事業費の約1600万円を使って公用車10台を購入。市は自動車販売が8割も減り、下請け企業の支援と説明しています。鳥取市は約250万円を使って(市役所前に市名の)イルミネーション看板を設置しました。生活困窮者の食事支援にも約230万円を支出しているのですが、イルミネーションはどうなんでしょうか」

   小倉は「(三次市の公用車購入を)救急車ならわかるけどねえ。(鳥取市の看板も)もうちょっと後でいいから、生活困窮者のみなさんにもっと食事してもらおうという気持ちにならないでしょうかね」とため息をついた。

   内閣府のホームページには、「地方公共団体で自由にお使いいただくことができます」と乱費を勧めるような記述がある。しかし、この3兆円はすべて税金。国民が後から払うことになるのだ。小倉が言う通り、笑い話ではすまされない。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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