父・テルヲ(トータス松本)にまたも裏切られた千代(杉咲花)は、これを境にやる気を失う。有名になって、父と弟のヨシヲと3人で暮らしたいと思っていたのが、馬鹿らしく思えた。そして撮影所にも行かなくなる。
女優を辞めようと考える千代。そこに助監督の小暮真治(若葉竜也)が訪ねてきた。最後の挑戦と意気込んで書いた脚本も不採用になり、実家に帰る決意をし、千代にプロポーズする。
小暮「父親と約束していた5年間が過ぎても芽がでないので、助監督を辞めて実家に帰ろうと思う。一緒に、東京に来てくれないか」
うれしいはずの言葉に喜べず困惑する千代。
撮影書に三年ぶりに一平が現れる
翌日、最後の撮影と思って向かった撮影所で、三年ぶりに一平が現れる。
一平「まだ、あんな父親に縛られているのか」
千代「何も知らないくせに、あんたに何がわかるねん」
一平「分かるはずないやろ。他人の苦しみが簡単にわかるはずがあれへん。だから、芝居すんねん。お前は、ちゃうんか?」
そう言われると、千代の目から涙があふれる。その二人の様子を小暮が遠くでみていた。
「NHK総合あさ8時放送」