自民・二階幹事長「ケチつけるな発言」に、加藤浩次「こんな言い方通用しませんよ」

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   「いろいろそんなケチをつけるものじゃないですよ」。自民党の二階俊博幹事長(81)が今月(2021年1月)19日、NHKのインタビューで「政府のコロナ対策は十分なのか」と聞かれた時の発言が物議を醸した。二階幹事長とはどんな人物なのか。コメンテーターの橋本五郎(読売新聞特別編集委員)が分析した。

   その前に自民党幹事長とは、どんな役職なのか。「金」「ポスト」「選挙」の3つの強大な力を持っているといわれる。まずは政党交付金約170億円を管理・分配する権限。次に副大臣、政務官など主要ポストの人事を行う権限、そして、党の公認や選挙資金の分配を決める権限だ。

   こうした力を背景に、安倍政権時代から幹事長として剛腕を振るい、様々な場面で影響力を示してきた。去年(2020年)の一律給付金では、対象を絞った30万円の給付金を予定していたが、二階幹事長の発言で一律10万円に方針転換した。自民党総裁選では無派閥の菅氏をいち早く支持し、当選の流れをつくった。

   「その二階幹事長、どういったタイプの政治家なのでしょうか」と水ト麻美が聞く。

「勘で動く政治家」か「自分でも分かっていない」のか

   橋本は「二つに分けてみます」と説明する。

   「1つは『勘で動く政治家』。給付金の件でも落ち着く先はどこに行くかをいち早く勘で動く。2つは『何を考えているのかわからない人』。私たちも分からない。それ以上に自分も分っていないのではないかという節がある。理屈はあとから他人がつけてくれる。我々が勝手に解釈するんです。党人政治家のゆえんたるところです」

   司会の加藤浩次「わかりますが、いまのやり方でいいのかと思います。年だからこういう言い方をしてもいいんだというのは通用しませんよ。もっと噛み砕いて説明することが必要ですよ」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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