光秀を大好き過ぎて、怒りをぶつける信長が切ない
そして、信長さえも光秀を追い詰めていく。
「十兵衛が愚直すぎて切ない回でした、今日は。信長もそんな十兵衛が大好きすぎて、帝が一番で、自分が一番にならない事にイラついているんだなぁ、って。信長が十兵衛殴ったあとに『なぜこうなったのじゃ』と言う場面は苦しくなりました。『褒めてもらいたい』と、幼い頃から求める人でしたからね...。そういう意味では信長もかわいそうな人なのかもしれません」
「光秀が信長から扇で折檻を受けるシーン。染谷さんの演技が凄すぎる。それまでの上機嫌から急に冷たい空気感へ、一瞬の面の切り替わりが、眉がス~ッと下に下がるのが怖すぎる」
「信長が、光秀との会話の中で、最初は機嫌がよく、だんだんと怒りが出てくる。この時の信長の座り方が徐々に変わる...細かな演技が素晴らしい!しかし、帝から何を言われたと聞かれ、光秀、もう少し適当に答えろよーと思わず言ってしまった!これも演出、素晴らしい!!」
秀吉と信長の圧倒的な存在感が最後に来て、ドラマを盛り上げている。
「なんか秀吉がやたら偉そうだった。そのやりとりを見ていた細川藤孝の表情。その辺から人間関係が変わり出していたのかな。蔵之介秀吉を見ていると、いつの世も狡猾な人間が上にいき、富を得るだなと思わされますね」
「まだ無名の頃の佐々木秀吉はすごく違和感があって配役おかしくない?って思ったけど、今は羽柴木蔵之介が本当に憎たらしいくらいに適役。佐々木蔵之介さんの演技すごいです。もちろん染谷信長も。長谷川十兵衛が食われ気味な時があるくらい、本当に皆さん演技が上手いからあっという間に時間が過ぎる」