咳が止まらない菅首相 ワクチン担当相に任命した河野・行革担当相が最後の切り札か?

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   朝飯を食べている時、習慣でワイドショーを見てしまう。どこを回してもコロナ一色で、感染者が何人になった、医療崩壊は目の前だという"煽り"と、コメンテーターが、誰でも思いつくことを、さも得意げにしゃべっているだけだから、聞いていて腹が立つ。

   この頃はNHKの『あさイチ』を見ている。目の大きな芸人2人が、料理や生活情報など、時代とはほとんど関係ないことをゆったりしゃべっているのがいい。

   今週も週刊誌には菅への悪口雑言で溢れている。それは後回しにして、有名女性たちのスキャンダルからいこう。

NHK・桑子真帆アナの過去の「奔放男性関係」

   まず初めは、NHKの朝の顔、桑子真帆アナ(33)。『ニュースウオッチ9』の頃のような精彩はないが、番組を離れた私生活では、俳優の小澤征悦と噂になったり、ご活躍である。

   FLASHで、東京外語大の桑子の先輩で元セフレ(セックスフレンド)が、彼女の男性関係の奔放さを語っている。

   桑子と出会ったのは2006年、彼女が大学1年の夏休みが終わった頃の飲み会だったという。彼女は女子高育ちで、彼氏はいなかったと話したそうだ。

   2人が男女の仲になったのは、飲み会から約2か月後。

   「2人だけで飲むことになり、盛り上がってこちらからベットに誘ったのがきっかけです」

   しかし、桑子にはその頃、彼氏がいたため、周囲には秘密にしていたそうだ。

   「彼女は実家から通っていたので、人目にふれないように私のワンルームマンションか、ラブホテルで会うことが常でした。恋人関係にはしてもらえなかったので、デートらしいデートはほとんどしたことがありません。

   私とセフレの関係を続けつつ、"本命"の彼氏も何人か代わり、私とは数カ月会わないこともありました。彼女は新しい彼氏ができると、わざわざ私に報告してくるんです。『僕の存在はいったいなんなんだろう』と落ち込みましたね」

   男を選ぶ基準はビジュアル重視。「友達の彼氏がいちばんスリルと背徳感がある」といっていて、交際相手がいる男と遊ぶのを「不倫デート」といっていたという。

   この記事の中にも、何枚か、桑子と男とのツーショットプリクラが載っている。

   「彼女は酔うと、あの大きな目がトロンとして、ふだんは低めの声が猫なで声になり、『指が細くてきれい』とか言いながら、甘えた感じでさわってくるんです。私も虜になった一人ですが、狙われた男はほぼ全員彼女に惚れていました」

   桑子は2010年にNHKに入局する。最初の配属先は長野放送局。NHK関係者が、お酒が好きで、上司や先輩の誘いは断らず、深夜まで飲むことがあったといっている。

   「同期入局で、広島に配属されたジャニーズ系の記者と遠距離恋愛していましたが、桑子アナが、長野から広島に異動するころには、もう別れていましたね」

   件のセフレの男性とは、彼が一般企業に就職してからも続いていたという。地方局にいる時は、数か月に1度、彼が桑子のマンションに行っていたそうだ。

   2015年に桑子は東京のアナウンス室に異動になり、『ブラタモリ』のアシスタントとして人気が出てくる。東京に異動してからも会っていたが、ある日突然、着信拒否されてしまったという。

   2017年に桑子はフジテレビの谷岡慎一アナと結婚するが、1年後にスピード離婚している。

   魅力のあるバツイチ中年女性が遊ぶのは自己責任だろうが、「皆様のNHK」が今回の醜聞を見逃すだろうか。桑子自身は、NHKなど辞めてやると思っているのかもしれないが、民放でも、スキャンダルアナはなかなか起用しないと思うのだが。

ゆきぽよの交際相手がコカインで逮捕

   文春から2本。「ゆきぽよ」というタレントがいる。木村有希(24)といって、父は日本人で母親はスペインとフィリピンのハーフ。一モデルだった彼女は、Amazonプライムビデオ『バチェラー・ジャパン』に出演して好評を博し、バラエティ番組に引っ張りだこになったという。

   「今まで付き合っていた五人の男のうち四人が逮捕された」などというヤンチャな発言が受けて、今や「国民的ギャル」なんだそうだ。

   だが、2019年5月に、彼女の交際相手とみられる男性Xが、彼女の家でコカインを使用し、警視庁に逮捕されたそうである。その際、彼女も事情聴取を受け、尿検査もされたという。

   Xは、昨年9月に懲役1年6カ月の実刑判決が下っているというから、常習者であろう。その前年には、72歳の女性のキャッシュカードを騙し取った疑いで逮捕されているし、元組員だともいわれているそうである。

   シャレにならない本格的なワルだが、このことをゆきぽよは、所属事務所の社長に秘密にしていたそうである。文春の取材に慌てたのだろう、ゆきぽよは社長と一緒にインタビューに答えている。

   一人暮らしを始めたときには、多くの男友達や女友達が遊びに来て、寝泊まりしていた。Xもその一人で、彼女に好意を持っていたが、交際相手ではなかったと強調している。

   「家に来るのをやめてくれ」といい渡した夜、帰ってみるとXが泡を吹いて昏睡状態。

   「彼は普段から睡眠剤や抗うつ剤を飲んでいた」(ゆきぽよ)から、クスリを大量摂取したのだろうと思っていたが、尿検査でコカインだと判明したという。

   彼女も尿検査をされたが、陽性ではなかった。ゆきぽよは、当時はおカネを持っているから楽しいという感覚で遊んでいたが、これからは、"悪友"とは決別するといっている。

   可愛いし、才能もある子だろうが、男を見る目は全くないようだ。芸能界で、このような女性タレントが男で失敗して"堕落"していくケースはいくらでもある。そうならないことを祈る。

女性同士の「強制わいせつ」疑惑

   ラブリ(31)という人気モデルがいる。女性ファッション誌『JJ』の専属モデルの後、詩や音楽を発表するアーティストとしても活躍しているという。結婚していて、弟はEXILEの白濱亜嵐。

   最近では、「選挙の投票の呼びかけや動物愛護活動についてSNSで発信し、インスタグラムで約50万人のフォロワーを持つ"社会派インフルエンサー"」(文春)。その彼女が仕事を一緒にするはずだったAという女性に「強制わいせつ」を行ったとして訴えられ、現在、和歌山地検が捜査中だというのである。

   仕事をするなら仲良くなったほうがいいというので、2019年5月2日に5人で和歌山県白浜に1泊2日旅行をしたそうだ。

   酒を飲み、同室だったA子がベットで休んでいると、ラブリが入ってきた。

   「ラブリさんは『すごく舐めたいの』と言って私のジャンパースカートをめくり、パンツを脱がせました。反応する間もなく私の股間に顔をうずめ、陰部を舐め始めたのです」(A子)

   驚いた彼女は、「男の子が好きなので、女の子は無理なんです」と何度も拒否したが、ラブリは「女の子も気持ちいいよ」と押し倒し続けたというのだ。

   「抵抗し続けていると、ラブリさんは『うるさい』ときつい口調で言い放ちました。驚いて動けなくなると、指を陰部に挿入し、がしゃがしゃと動かし始めたのです。午前6時40分頃、ようやく解放されました」(同)

   その後、「重度のPTSD(心的外傷後ストレス)」のため、道端で倒れるなどしたため、会社を辞めたという。

   性的暴力被害者を応援するNPOなどに相談して、和歌山県警白浜警察署に被害届と告訴状を出した。ラブリは事情聴取を受け、彼女の弁護士から示談がもちかけられたが、断ったという。A子はこういっている。

   「女同士でも性被害は起こり得るのだということを世の中に知ってもらいたかった。私以外にも同性から性被害を受けた人がいるなら、勇気を出して声を上げて欲しいです」

   17年に改正された刑法では、強姦罪が強制性交罪に変更され、男から男への強制性交の被害が認められた。 「女性同士では性交にならないので、強制わいせつ罪が適用されます」(アトム法律事務所の川崎聡介弁護士)

   同性に犯されたというのはなかなかいい難いものだろうが、これからはこうしたケースで訴訟になることが増えてくるのかもしれない。そういう意味では、今回のこのラブリケースを注目したい。

菅政権の支持率つるべ落とし

   さて、菅首相報道へいこう。どれを見ても「投げ出し寸前」(文春)「菅政権4月退陣シナリオ」(サン毎)「菅さん、あなたには総理はムリだったね」(現代)「さらば菅総理」(ポスト)と、退陣は決まったといわんばかりである。

   文春は、72歳なのに腹筋百回を日課にしている菅首相が、このところゴホゴホゴホと咳が止まらないことがあると報じている。文春によれば、知人が心配したところ、菅首相は、「医者を呼んで、診てもらっているんだ」と答えたという。コロナでなくても、トップの健康状態は進退に直結することは、一番菅首相が知っているはずだが、それを隠そうともしない。

   このところの各社の世論調査でも、支持率はつるべ落としである。なかでも1月15日に時事通信が発表した調査では、支持率が前月から8.9ポイントも下がって34.2%だった。時事は「個別面接方式」なので、世論の実感に近いため、菅首相にとってはショックだったようだ。

   その日に、4月25日に投開票予定の衆議院北海道二区補選で立候補擁立を見送ると発表したのがその表れだろう。収賄容疑で在宅起訴された吉川貴盛元農相の辞職に伴うものだが、負けるよりいいと踏んだのであろう。

   だが二階俊博幹事長は、「永久に自民党からは出さないってことなんだな」と吐き捨てたという。二階にまで見捨てられたら政権存続は難しい。菅首相が窮余の一策としてひねり出したのが、河野太郎のワクチン担当相任命だった。

   党への根回しもせず独断で決めたという。2月下旬からはワクチン接種を始めるといい続けている菅にとっては、最後の切り札といっていい。

   だが、ここでも3つの「難題」が立ちはだかっていると、文春はいう。1つは、製薬会社の所管は厚労省、輸送や倉庫は国交省、ドライアイスなどは経産省、接種のオペレーションは自治体が行うので総務省になるという「縦割り行政」である。

   2つ目はワクチンの空輸だという。ドライアイスに詰めた段ボールにワクチンを入れて密閉して運ぶが、「ドライアイスは気化すると体積が増えるため、航空機に積める量が限られてしまう」(厚労省幹部)。よって早く大量に輸送したくてもできないというのだ。

   3つ目は、安全性、有効性。日本ではまだ160人を対象に治験を行っているだけだから、安全性や有効性の判断ができないという。

   何のことはない、まだまだクリアしなければならない重大な問題が解決されず、菅の掛け声だけが響いているようだ。これでは東京オリンピックなど夢のまた夢。

   それに実行力もあるようだが、気の短さではイラ菅を上回るかもしれない河野では、どこかで決定的な衝突が起こるはずである。その証拠に、NHKが報じたワクチン接種のスケジュールに早速、河野が噛みついた。『ニュースウオッチ9』は、

   「厚生労働省が現在、安全性や有効性の審査を進めていて、承認されれば、来月下旬をめどにおよそ1万人の医療従事者に先行して接種を開始する計画です。続いて、3月中旬をめどに医療従事者などおよそ300万人に、3月下旬をめどに65歳以上の高齢者およそ3600万人に接種できる体制を確保し、4月以降、基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者などを優先しながら順次、接種を進めることにしています」

   河野がツイッターで、「うあー、NHK、勝手にワクチン接種のスケジュールを作らないでくれ。デタラメだぞ」。しかし、これは厚労省がサイトに載せているスケジュールだそうだ。

   省庁との連携などは一番苦手な河野担当相が、どこかで怒鳴り散らすか、省庁側が呆れて動かないか、何かが起こりそうである。菅政権を吹っ飛ばすのは、ひょっとすると菅の最後の頼みの、この人間かもしれない。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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