日本時間のきょう21日(2021年1月)未明、米国・バイデン新大統領の就任式が首都ワシントンで行われた。「バイデン氏が演説で繰り返したのはUnity・団結という言葉」(キャスターの水卜麻美アナウンサー)だった。
トランプ前大統領支持者の乱入を警戒して州兵2万5000人が動員される異例の厳戒態勢の中、バイデン新大統領は「きょうは歴史と希望の日」「アメリカを一つにする」と団結を訴え、新型コロナウイルスに立ち向かう決意を語った。発言者以外はマスクをつけ、発言者がかわるたびに演壇を消毒する状態だった。
トランプ前大統領は「戦い続ける」
トランプ前大統領は、就任式の前にワシントンを離れた。近郊の空軍基地で行われた退任式で支持者にむかって「戦い続ける。何らかの形で戻ってくる」と発言、就任式には参加せず、フロリダの別荘に入った。
上智大学の前嶋和弘教授は「狂信的なトランプ支持者の向こうには普通の支持者がいる。トランプは去ってもトランプ的なものは残る」と話し、NNNの渡邊翔記者は「就任式は本来、平和的な権力移行の象徴のはずだが、米国の分断を象徴するものだった。バイデン新大統領には危機も試練も数多い」という。
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「バイデン政権はこれから100日以内に法案を通すことができるか、共和党の一部議員が協力するかがカギだろう」
司会の加藤浩次「米国内には格差の問題もある。バイデン氏が取り組まなければならない」
日本政府は菅義偉首相の祝電を贈ったが、「米国と違う部分をしっかり主張できるのか、菅首相が直接対話でどう表現するかも問われます」(下川美奈・日本テレビ社会部解説委員)