「新型コロナウイルス感染から回復後の後遺症問題が深刻です」とキャスターの水卜麻美アナウンサーが実状を伝えた。倦怠感や臭覚異常、脱毛が特に若い世代に多いという。「若いから軽くてすむというのは間違いだ」と警告する専門家もいる。体験者4人に聞いた。
札幌市の20代女性は、去年(2020年)12月3日に陽性と判定された。ホテルで1週間療養したが、そこを出た後も疲れやすい。息切れ、動悸、臭覚異常に今も悩まされ「誰を頼ったらいいかわかりません」という。
嗅覚異常、動悸、脱毛...「入院者の70~80%が後遺症に苦しむ」
12月に2週間自宅療養した都内の20代女性は、今も臭覚異常、コーヒーの臭いがせず、納豆の臭いもわからない。去年4月に陽性判定から3週間入院した30代女性は、胸痛や筋肉痛が続く。「前よりは楽になったが、簡単に治るものではない。コロナを甘くみない方がいい」と話した。
関西の女子大学院生は去年7月に発症、10月に後遺症と診断された。脱毛で「手ですくだけで10本以上が一気に抜ける」状態。体調がわるく、退学まで考えているそうだ。
東北大学の小坂健教授は「海外のデータでは軽症者で10%、入院が必要だった人で70~80%が後遺症に苦しむ。若い人は無症状ですむというが、そうではない」と指摘する。
近藤サト(フリーアナウンサー)「かかっても大丈夫と思っている人は、もう一度、自分に問いかけてほしい」
司会の加藤浩次「後遺症は起きると考えた方がいいな」
若くてもなめない方がいいぞ、コロナばかりは。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト