1都3県に緊急事態宣言が出されて10日あまり。新型コロナウイルスの新規感染者の数字は依然として高止まり状態だ。解除となっている2月7日まであと20日。西村経済再生相は「解除の目安は東京の場合、新規感染者が1日500人程度」と言っているが、果たして実現するか。
東京の新規感染者数は13日(2021年1月)1433人、14日1502人、15日2001人、16日1809人、おととい17日1592人、きのうの18日は1204人。京都大学の西浦博教授が監修している実効再生産数ではどうか。1より大きいと新規感染者が拡大、1未満だと減少だ。緊急事態宣言が出る前日の今月(2021年1月)7日の東京は1.27だったが、15日は1.05。おとといの17日は0.89と下がっていた。
実効再生産数「1」未満をキープできるか
政府の分科会メンバーの小林慶一郎氏は「高止まり、あるいは若干下がる傾向があると思う。緊急事態宣言の行動自粛の効果が少し出てきた」と期待している。
一方、日本感染症学会・専門医の佐藤昭裕医師は「あっという間に増えるので安心できない」と厳しい見方だ。ウイルス学に詳しいアメリカの国立研究機関・研究員の峰宗太郎医師も「1未満をキープすることが重要」と語る。
高橋真麻(フリーアナウンサー)「実効再生産数が少し減ったのは、ちょっと希望が持てて、頑張ろうと思いました」
司会の加藤浩次「2月7日の収束になりそうですか」
佐藤医師「ちょっと厳しいかなと思います。2月7日に500人を切ったからOKではなく、そのあとも継続していくことが重要です」
峰医師「佐藤先生の意見と同じです」
政府の期待、そう簡単ではない。