「きのう18日(2021年1月)の夜、変異ウイルスが市中感染したんじゃないのか、というニュースが入ってきました」と司会の加藤浩次が伝えた。国内でも2月(2021年)下旬にもワクチンの接種が始まるとされているが、影響はどうなのか。水ト麻美アナが説明する。
「厚労省のホームページによりますと、一般論としてウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではない。ファイザー社のワクチンでは『変異株の新型コロナにも作用する抗体がつくられた』という実験結果も発表されている、としています」
「承認申請がなされた新型ウイルスワクチンの審査に当たっては、変異株にかんする情報や安全性などを確認していく、とのことです」
加藤「市中で変異株が出てきた。静岡県ですね。どのようにとらえていますか」
日本感染症学会・専門医の佐藤昭裕医師は「もし本当に市中感染を起こしているとすれば、静岡でもう少し感染者数が増えていてもおかしくない。蔓延しているという状態ではないと思いますが、日本の国内には入り込んでいる、と考えるのが妥当だと思います」とみている。
7割の人が免疫をもてば「集団免疫」が成立か
ワクチンについてどうなのか。ウイルス学に詳しいアメリカの国立研究機関・研究員の峰宗太郎医師は「すぐに効かなくなるということは考えにくい。いまのところ、余り気にしなくてもいいと思います」と話す。
加藤「我々がやることは、手洗いの徹底、マスクの着用、人と距離をとる、換気。そういうことが一番大事なんですね」
加藤はワクチンについてさらに聞いた。「集団免疫という言葉がありますが、ワクチンで多くの人が大丈夫となるにはどれぐらい必要ですか」
峰医師は「6割から7割の方が免疫を持っている状態になれば、集団免疫が成立したと言える状況だと考えられます」
加藤「2月末にワクチンを打ち始めるといわれていますが、じゃあ、大丈夫だ、外に出て行こう、これはダメですね」