愚痴をわが子にぶつけるのは危険! 日々繰り返され「苦痛」に...心を病んでしまうケースも

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吐き出すのは対等な立場の相手に! 言う役聞き役の固定化は危険

   心療内科医の海原純子さんによると、鈴木さんのように親からの一方的な愚痴で傷付く子供は多いという。

   海原さん「女性が女の子を育てるのってなかなか難しいところがあって、自分らしくのびのび生きてほしいという願いがある一方で、同一化して自分の思い通りになってほしいという思いがあるんです。自分のいろんな気持ちや鬱憤を子供にぶつけてしまう。子供は一方的にそれを受けて聞かなきゃいけない立場にあるわけです。子供はお母さんに愛されたいという気持ちがあるから、我慢して聞いているうちにだんだん調子が崩れていってしまう。しかもそういうお母さんって外ではとてもいいお母さんのことが多いんです。いい母親、いい妻で評判という女性が多いので、『うちのお母さんはこうで...』ってなかなか言いにくいわけです。そこでどんどん気持ちが落ち込んでしまう女性が多いです」

   小林アナ「一方的に愚痴を聞かされている子はどうすればいいんでしょう」

   海原さん「周りに信頼できる大人がいないかどうか調べて、必ず信頼できる大人の方に相談するのがとっても大事です。そうすると別の視点が得られるし、自分自身も精神的に楽になると思います」

   愚痴を吐き出す立場の人が気を付けるべきことは何か。

   海原さん「愚痴って対等な立場で言ったり聞いたりできるのが大事なことなんです。愚痴ばっかり言う役と聞く役が固定化してしまうのが非常に危険なので、固定化から是非脱却していただきたいと思います」

文   ピコ花子
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