ダウンタウンの年末特番「絶対に笑ってはいけない大貧民Go Toラスベガス24時!」に大笑い

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   先週に引き続き、この年末年始の特番を見て感じた印象を書きます。

   12月31日の午後6時30分から、1月1日午前0時30分まで放送された「絶対に笑ってはいけない大貧民Go Toラスベガス24時!」は、今年も期待を裏切らない出来でした。

   視聴率17.6%を取ったこの番組は、私の考えでは、バラエティー番組に必要だと思われる要素を満たしています。それは(1)芸人(出演者)を追い込むシチュエーション(設定)と(2)芸人(出演者)を"爆発"させる素材があるということです。その結果、芸人はその設定に出演して"ヘタを打てない"(ヘタなことはできない)状況に追い込まれるのです。

   今回のこの番組で、一番面白かったのは松平健が時代劇の見るからにチャチな作り物の馬に乗って、松本人志・浜田雅功らのレギュラー出演者の前に現れて、アンケートを取りその回答に"いちゃもん"をつけて「愚か者」と大見得を切ったところです。その後、別セットで「マツケンサンバ」を歌い、その歌詞が「ガキ、ガキ(「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」のことで、この特番の母体となっている、毎週日曜日午後11時25分から11時55分に放送されているレギュラー番組)松健をなめるな(ギャラが安いことを、"洒落"で言っている)」に変えられていたのも、傑作でした。

武田鉄矢が「香水」を歌い、萬田久子がダンス、石破茂氏が審査委員長

   またこの番組で、レギュラー出演者がラスベガスでアメリカのオーディション番組の観客になるという設定で、審査委員長に石破茂氏が登場しました。オーディションを受ける出演者として武田鉄矢が瑛人の「香水」を歌い、萬田久子がダンスでからんだ出し物に対して、石破氏が真面目に、政治を絡めたコメントをしているのも面白かったです。

   1年に1度とは言え、この特番を放送するには相当な期間の準備と苦労が必要だと思います。2021年の年末にも、この特番に期待しています。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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