洗面所の「蛇口」からうつるの?! 都営大江戸線運転士の集団感染の調査結果わかる

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   都営地下鉄大江戸線では年末年始の約2週間、間引き運転を実施していたが、これは1月4日までに運転士38人が新型コロナウイルスに集団感染していたためだ。保健所の現地調査によると、感染が拡大した要因の一つは宿直する運転士が共同で使用する洗面所の蛇口。歯磨きや洗面で蛇口に触れるが、この蛇口を介して運転士に感染が拡大した可能性が高いという。

   この調査を受け、都交通局では地下鉄各線の運転士に、洗面所の蛇口は紙で覆って触れることや、使用後の手指消毒などを指示。蛇口に触れずに水が出るセンサー式蛇口への変更なども検討するとしている。

岡田晴恵教授は「飛沫とエアロゾル」と異論

   この対応に異論を唱えたのが白鴎大学の岡田晴恵教授だ。

   「蛇口は集団感染の一因でもあるが、私は飛沫やエアロゾルだと思う。うがいをすれば飛沫が出るわけで、洗面所は寒いうえに換気がされにくい場合がある。おそらくその両方が原因だろう。トイレや洗面所の換気も大切だ」と強く訴えた。

   作家の吉永みち子は「蛇口から感染というのは"まさか"のことだ。手を洗って蛇口を絞め、また手指を消毒しなくてはいけない。感染力が強いということを覚えておくべき」と話した。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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