東京の5つの区が保育園の登園自粛求める 仕事休めない親から不安の声

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   厚生労働省は新型コロナウイルス感染緊急事態宣言でも、保育園は「原則開園」としているが、「東京では一部の区が登園自粛を求めています」と司会の小倉智昭が取り上げた。

   世田谷、渋谷、目黒、文京、荒川の5区は、保護者に「可能な範囲での登園自粛」を要望しているという。都内で感染者数が最も多い世田谷区は、「安全な保育が難しいため」としている。文京区などで保育園を経営する「繭の糸グループ」の岡崎智子統括園長は、「保護者さんからの(休園に関する)質問は多いですね」と話した。

   子どもの感染を心配して登園自粛に応じる保護者がいる一方、困るという声も少なくない。世田谷のフルタイムで働く母親はこう話している。「(園からの連絡は)自粛のお願いということで、強制でないことにまず安心しました。以前から登園時間の短縮をしていて、これを継続するつもりですが、これ以上の自粛となると、在宅ワーク中でも自宅保育となってしまいます」

働く医療従事者はどうする?

   目黒区は「自粛中は日割り計算で保育料の返還」「(登園自粛を理由に)仕事を休みやすくなる」と説明しているが、そういう問題だろうか。中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)はこう指摘した。

   「在宅勤務イコール在宅で子どもを見れるということではありませんよね。逆に、子どもがいることで仕事ができなかったりします。荒川区は会社などにも(登園自粛)連絡して、(休むことを)納得してもらっていると聞きました。そういうことが必要ですよ」

   昭和大医学部の二木芳人・客員教授「子どもは感染しないというわけではありません。最近は家庭内感染が非常に多いので、ご家庭に高齢者がおいでになるようならば、しばらくは登園をやめるという判断もわかります」

   子どもを保育園に預けて、いま必死に働いている医療従事者は多いはずだ。登園自粛の5区には、そうした保護者のフォローをしっかりやってもらいたい。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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