数万のせきのサンプルをAIが学習...識別率は98.5%!
米マサチューセッツ工科大学では、せきの音だけで「感染していない人」「感染して症状のある人」「感染しているが無症状の人」を識別するAI研究を進めている。数万のせきのサンプルをAIが学習し、声帯の強さや肺と呼吸の働き、筋肉の衰えなどのわずかな違いを分析。識別率は98.5%まで上がっているという。
保里アナ「まだ研究中で、世界中の人のせきのサンプルを集めてさらに精度を上げているという段階です。これからAIのシステムをスマートフォンのアプリやスマートスピーカーに組み込んで、感染したかどうかを判断できる負担の少ないツールの実用化につなげていきたいということです」
期待が高まるところだが、実用化されるまでは自分たちの力で受診控えの問題を解消していかなければならない。国立感染症研究所の長谷川秀樹さんが、今我々がすべきことをアドバイスした。
「かぜもインフルエンザも新型コロナも症状がよく似ていて、専門の医師でも症状だけでこれらを区別することはできません。だからこそ自分で判断することなく、信用できるツールや情報源を参考にきちんと医療機関にかかり医師の判断を仰ぐのが重要です」
文
ピコ花子