新型コロナウイルス緊急事態宣言では、午後8時以降の不要不急の外出の自粛とともに、テレワークによる出勤者7割減を呼びかけているが、ほとんど減っていない。「とくダネ!」が3連休明けに東京都心のターミナル駅からリポートしたときは、発出前と比べてせいぜい1割減程度だった。
企業のテレワーク実施率を見ても、去年(2021年)の緊急宣言のときは、東京23区は48・8%と半数に達していたが、昨年暮れは42・8%まで減った。今回の宣言が出てから有楽町で聞くと(きのう13日放送)、「会社もテレワークはまだ検討中なんじゃないかな」(50代メーカー勤務)、「家で仕事しろって言ったって、みんなが家でできる仕事じゃないですよ」(50代パートタイム)という状態だ。
テレワークへ違和感のコメント
中江有里(俳優・作家)「私の周りでも、どうしても会社に行かないとできない仕事というのが週に何日かあるので、テレワークはそれ以外の日というのをよく聞きますね」
司会の小倉智昭「テレワークっていうのは、もともと日本には向かないという要素がある感じがしませんか。人との付き合いを大事にするじゃないですか」
下重暁子(作家)「私もやっぱり苦手ですよね。顔見ないと、何となく心が通じてないような気がします」
シンガポールは実施率77%だそうで、「職場への立ち入り禁止」「実施しない雇用主は処罰」なのだという。スペシャルキャスターの古市憲寿(社会学者)はこう指摘した。
「シンガポールは金融ビジネスが強いからやりやすいのでしょうが、(日本では)製造業とかしにくい産業がありますからね」
テレワークの社員を「家で楽してる」と見る企業や職場の上司も多い。今回は、飲食店の営業短縮もテレワークも徹底しそうもない。