コロナ禍でもうひとつの"医療崩壊"の危機が起きている。献血する人が圧倒的に減っており、血液が足りないのだ。日本赤十字社によると、治療で輸血が必要な人は毎日約3000人おり、そのためには1日約1万5000人に献血に協力してもらう必要がある。ところが、関東甲信越地方では約4万人分(2020年4~12月)の血液が不足している状態だ。
献血不足の背景には、コロナ感染をおそれて献血ルームに人が来ないこともあるが、大学や企業に献血バスが赴く集団献血が休学やテレワークの影響で相次いで中止されたことも大きいという。また、献血はコミックマーケットなど大型イベントと連携して行われることが多いのだが、コロナでイベントが軒並み中止になったことが大きく影響している。
白血病治療、緊急手術できなくなる恐れも
輸血用の血液が不足すると、白血病などの患者の生死にかかわるほか、輸血が必要な緊急手術ができなくなるおそれがある。大事故などの場合、患者1人で400ml献血が100人分必要な時もあるといい、関東労災病院輸血部の浦谷寛氏は「血液センターの中が空っぽだと、患者を助ける術がなくなってしまう。血液に代わるものはないので、とても心配な状況です」と訴える。
日本赤十字社では献血を増やすため、待合室でのタロット占いやネイル、アニメとコラボしたポスターのプレゼント、15項目の血液検査などの取り組みをアピールしている。日本では献血に対してお金を支払う「血液の売買」は法律で禁止されている。
キャスターの立川志らく「私はバセドウ病を患っていて体が常にくたびれた状態なので、献血はしていませんでしたが、そんなことも言っていられませんね」
女優の星野真里「私も10年ぐらいしていません。家の近くに献血ルームがなく、子どもを一緒に連れていけないので後回しになってしまっていました」
メインコメンテーターの田村淳「僕は免許センターなどで、タイミングが合えば献血しています。高校の時は一番献血したことで表彰もされました。現在、献血が足りないのであれば、お金を払ってでも良い血液を集めるということをした方がいいと思いますね」