不安マックスの感染者、相談センター「電話30回かけてもつながらない」「満床で入院先なく自宅療養に」

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   医療体制の逼迫によって入院できない人たちが増えている。東京都では受け入れ先を調整中という新型コロナウイルスの患者がこの2週間に5倍も急増し、きのう11日(2021年1月)現在、7031人となっている。入院もできず、自宅療養している人たちの不安の声が聞こえてくる。

   首都圏に住み自宅療養していた40代の女性は夫と2人の子供と暮らす。コロナにはまったく心当たりがなかったが、12月31日(2021年)に発熱、病院に行くと陽性とわかった。療養はホテルか自宅だったが、「ホテルはどこも一杯で自宅療養です」といわれた。間もなく、高校受験する子どもがいるので、家庭内感染を注意し、部屋にこもった。保健所から1日1回電話連絡があるが、一度だけ息が苦しくなり、言われたように相談センターに電話したが、30回かけたが具合が悪くなってやめたという。

専門医「地域の開業医も協力してもらう体制に」

   SNSにも不安な思いが投稿されている。東京都港区で妻と乳児と暮らす40代の男性のツイッターは「何をやっても、起きていても寝ていてもめまいがする。このまま動けなくなって死ぬのかとすら考え始める」。先月30日(2021年12月)に陽性が判明。保健所からは「入院もやむなし」との判断だったが、港区は満床のため、1人部屋で年を越したという。新年になって「入院できるところを探しますね」と言ってもらったが、その後は特に連絡はない。実は妻も陽性となり、夫婦で自宅療養になった。「家族への申し訳なさと身体が動けない悔しさとで泣けてくる」。その後、自宅療養は解除されたが、いまも妻の入院を探している。

   司会の加藤浩次「保健所の仕事がどんなに大変かという一方で、感染者の人はなんでかからないのか、という気持ち。難しいですね」

   近藤春菜「自宅療養の不安の人は医師の方とオンラインで話ができれば、それだけでも不安が解消するかも知れませんね」

   日本感染症学会・指導医の水野泰孝医師「患者さんは電話だけでも安心されるので、地域の開業医も協力してもらえるような体制ができるといいですね」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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