今週末の16日・17日(2021年1月)、「大学入学共通テスト」が行われる。これまでの大学入試センター試験に代わって今年から導入される試験で、過去最多の866校の入試で利用される。
コロナ禍での入試となるが、「先日緊急事態宣言が再び出されましたが、試験の延期や中止はないということで、53万人以上が受験する予定です」(中川安奈アナウンサー)。
大学受験をする子供を持つ母親へのアンケートでは、「受験会場が密な空間になるのでは」という不安を抱いている人が42%にのぼった。一つの受験会場に3000人近くの受験生が集まるケースもあるそうだが、コロナ対策はどうなっているのか。
全会場に求めるガイドラインとして、「受験生の座席の間隔はなるべく1メートルを確保する」「1教科終了ごとに10分程度窓を開放して換気する」「受験生が試験中に体調を崩した場合に備え、医師や看護師を待機させる」などの対策を講じることが定められている。
2500人が受験に訪れる東京学芸大学では、トイレの入口での密集を防ぐ足元のシートのほか、試験の監督者用にもマスク、手袋、フェイスシールドを用意している。
入試課の田中修さん「受験生も監督者も守る形で対応していきたいと思っております」
濃厚接触者でも陰性なら別室で受験できる? ただし自費でのPCR検査はNG
近江友里恵キャスター「もし受験当日の朝、ちょっと体調が悪いなとなってしまったらどうなるんでしょうか」
中川アナ「受験上の注意の中にチェックリストがあり、『37.5度以上の発熱』『息苦しさがある』『強いだるさがある』このうち一つでも当てはまったら試験は受けられないということになります。16日、17日に試験が受けられなかったら、1月30日、31日の追試験を受験できます。チェックリストに当てはまるかどうかは受験生が自主的に判断することになりますが、大学入試センターは少しでも体調が悪かったら無理せずに追試験を受けるように呼びかけています」
受験生が濃厚接触者になった場合はどうか。PCR検査の結果が陰性で受験当日も無症状、公共交通機関を利用せず人が密集する場所を避けて試験会場に行くことができれば、別室で受験できる。
中川アナ「ただ、一般のクリニック等のPCR検査は認められません。濃厚接触者になった場合のPCR検査は保健所から指示があるので、そちらに従うということになりますが、自費でのPCR検査の結果は認められないので注意が必要です。当日PCR検査の結果待ちの場合は、結果が判明するまでは受験はできませんので、追試験を受けるようにしてください」
個別の大学入試や高校入試に関しては、コロナへの対応が学校や自治体によって異なるので、学校のホームページなどで情報を確認する。