年末年始の感染者「非常に異常な増え方」と分科会の押谷教授。専門医「"隠れ陽性者"が感染広げている可能性も...」?

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   疫学的にみると、非常に異常な増え方をしている」

   先週金曜日の8日(2021年1月)、政府のコロナ対策分科会の会見で、東北大学の押谷仁教授が最近の東京都の感染者数について、こう述べた。「ベースラインが1000未満だったものが10日以内に2000ベースラインを超えるのは、ちょっと考えにくい」というのだ。

   東京都の感染者の推移をみると、12月の終わりまでは1000人未満だったが、31日に1337人、1月7日に2447人、さらに2392人、2268人、きのうは1494人だった。

   司会の加藤浩次「異常という感覚、ありますか」と日本感染症学会・指導医の水野泰孝医師に聞く。

   水野医師「私もそう思っています。クリスマスぐらいから非常に陽性率が上がったな、という印象を持っていました。これまで10人ぐらい検査して1人だったのが、3、4人になってきました。700人、800人だったのがいきなり、1000人、2000人と短期間にこれだけ倍々増えていくのは、何らかのファクター(要因)があるのではと考えていました」

感染力の強いイギリスの変異ウィルスが蔓延しているのか...

   加藤「そのファクターとは、何なのでしょうか」

   水野医師「これから検証されると思いますが、私が考えているのは」と、以下のように語った。

   (1)簡易で安価なPCR検査が増えて、特に若い人中心に使われていると聞いているが、陽性になっても病院に行かない「隠れ陽性者」が感染を広げている可能性があるのではないか。

   (2)感染力が強いといわれているイギリスの変異ウイルスがすでに国内で相当蔓延しているのではないか。

   加藤「どうも政府は遅いな。ここまでは遅かったが、次はスピーディーにやらなくてはいけませんね」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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