東京ではきのう10日(2021年1月)、新規感染者は1494人と日曜日としては過去最多だった。小池百合子都知事は「3連休の中日ですが、昼間の人出、残念ながら前回と比べると、さほど減っていない。是非ともステイホームでコロナ対策に当たって頂きたい」と改めて訴えた。
レポーターの阿部祐二が1都3県に緊急事態宣言された週末の繁華街で人の本音を聞いた。
おととい9日(2021年1月)の銀座。「いつもの歩行者天国のほどではないんですが、でも人は流れています」と阿部。親子連れの主婦は「昨年(2020年4月)の1回目の宣言のときより、人がいるなと思います。結構、人混みに慣れちゃったのでしょうか」と話す。集客のためか、「30分お1人様会員料金210円ですが、2時間までは0円になります」というカラオケ店もあった。
加藤浩次「これで感染対策になっているのか...」
昼間から酒類を提供している浅草のホッピー通り。30年以上居酒屋を経営している店主は「20代、30代の客がワーワー10人以上でマスクなしで。静かにしてくださいと言っても聞かないね」。一方、客は「夜は飲めないから、いまのうちに飲んでおこう」と話す。
渋谷の飲み屋街。時間短縮の午後8時以降も営業している飲食店もある。阿部が驚いたように伝える。「空いている店にお客さんが殺到しています。ここも営業中、どんどん入っていきます。もう、満員で入れない」。コンビニで酒を購入し路上で飲む人も目に付く。聞くと「寒いんで居酒屋に入ろうとしたが,いっぱいなので、こういうところで軽く飲もうと」
上野でも満員の店があった。店主は「本心で言うと、店の規模に合った助成金を考えてほしい。正直、(今回の協力金では)全然足りないですね」
司会の加藤浩次「いろんな言い分があって、いろんな理由をつけて外に出ている。店側としてもやっぱり、午後8時まででは売り上げが上がらない。生活に困る。これも分かるが、しかし、これで感染対策になっているんでしょうか」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「やっぱり1回目に比べると、緊張感が薄れていますよね。もう一度、改めて根本に立ち返ることが必要ですね」