感染急増は「PCR検査が増えたから...」⁉ 分科会メンバー発言に、医師会会長ら「市中蔓延は前から予想していた」と反論

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   政府のコロナ対策分科会の押谷仁教授が8日(2021年1月)、東京や大阪の感染者数が急増していることについて「増え方が異常だ」と発言。そしてその原因について「若い人がなかなか検査を受けてくれなかったが、年末年始にかけて、12月27日に政治家が亡くなり自宅療養の人で亡くなった人が増えたという報道が広くされ、(若い世代が)検査を受けた可能性もある」と話した。

   これに対し、番組に出演した東京都医師会の尾﨑治夫会長は「私たちは1週間単位で増加率をずっと見て、どれくらい増えるかを計算し、大晦日には2000人を超えるだろうという予測をしていました。すでに市中に蔓延している状況で、なおかつ無症状の人が多く、そういう人がどんどん広めていっているという現状だと思います。飲食店そのものというより、人の流れを止めないとダメな段階に来ていると考えます」と指摘した。

甘い見方に寄りがち? 石原良純「コロナ対応考え直す時期」

   東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授も「(感染者の急増は)PCR陽性率が上昇していることや重症者数が増加していることから、PCR検査数の増加というよりは、市中感染が拡大しているためだと思います」と分科会の見方を否定。そして「1番の要因は年末の会食から家庭や高齢者施設に感染が連鎖したためだと考えられます。強制されなくても感染が増えれば自主的に外出を控えるという、日本がこれまで感染を抑えてきた良き要因が失われつつあり、欧米に近づいてきていると感じます」と話した。

   石原良純(気象予報士、タレント)「分科会の専門家の人が『異常な増え方だ』と流してしまうのは解せない。ほかの専門家は『指数関数的に増える』とずっと前から言っていて、それが来る時は気候が寒くなる時というのは分かっていたことです。『コロナの対応はこのままでは間違っている』と(受け止め)、何をすべきか考え直すところに来ているはずです。今は入り口なんじゃないかと思います」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「分科会の甘さを感じます。僕はGoogleのAI予測をずっと見てきましたが、今のこの状況と言うのは予測されていましたよ」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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