嵐と日本テレビが共に作った歴史の集大成「嵐にしやがれ最終回」の4時間生放送―よくやった! 嵐もスタッフも素晴らしい

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   先週、日本テレビの氏家斉一郎さんのことを、引き続き書くと言いましたが、今回はそれを延期して年末年始の特番を見て、思ったことを述べたいと思います。

   最初に、12月26日土曜日の午後7時から4時間の「嵐にしやがれ最終回 嵐と贈る4時間生放送」です。これは「嵐にしやがれ」というレギュラー番組の10年半の歴史であると同時に、嵐のデビュー以来21年の日本テレビと共に作った歴史の集大成です。

   どのコーナーも面白かったのですが、印象に残ったのは、黒柳徹子さんとのトークでした。最初のインタービューで、「各人の顔の部分で自分が気に入っているところは?」という問いかけに対して、黒柳さんとのやり取りの中で各人が「下唇」とか「横顔」とかを決めて、そこが一番生きるポーズをとるのが、面白かったです。そして「活動休止」に話が行った時に、黒柳さんが「嵐と会えて本当に良かった」と涙ぐんだのが印象的でした。

   そのほかにも、5人で行く最後のロケの温泉宿での余興の「しりとりピンポン」(しりとりをしながらピンポンをする)もシンプルで笑えましたし、その罰ゲームとしてリーダーの大野君が行った宴会芸に驚きました。大野君を真ん中にして左右2体、計4体の人形と横に渡した何本かの棒で一体化され、それを操りながら嵐の曲に合わせて 自ら振りつけたダンスを披露したのです。これも最高でした。

歌わない桑田佳祐に驚かされた「第71回NHK紅白歌合戦」

   次に「第71回NHK紅白歌合戦」、12月31日木曜日の午後7時30分から午後11時45分まで放送されました。

   いろいろ見どころがあったのですが、私が注目したのは、坂本冬美の歌をプロデュースした桑田佳祐です。彼は総合司会の内村光良、桑子真帆アナ、紅組司会二階堂ふみ、白組司会大泉洋の各人にそれぞれユーモアの混じったメッセージをVTRで届け、坂本冬美の歌のイントロに"口上"(イントロにあわせた曲紹介)をつけました。坂本冬美の「ブッダのように私は死んだ」の歌唱も素晴らしかったのですが、桑田佳祐のサービス精神には驚きました。

   番組の"トリ"(最後の歌)は、MISIAの「アイノカタチ」でしたが、感想を求められた番組のスペシャルゲスト北島三郎の言葉が印象的でした。「紅白も良い意味で、変わりました。来年も、コロナに負けずに頑張りましょう」

   次回も、年末年始の特番について述べたいと思います。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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