新型コロナをめぐってきのう7日(2021年1月)、東京都など首都圏に再び緊急事態宣言が出されたが、新規感染者数が過去最多を連日更新している東京都では、PCR検査で陽性反応が出ても、病院や療養ホテルなどの行き先が見つからない「入院難民」がなんと4000人以上もいるという。
緊急事態宣言の対象となっている1都3県のきのう7日の新規感染者数は、東京都で2447人、神奈川県679人、埼玉県460人、千葉県450人で、いずれも過去最多となった。東京都の場合、きのう7日現在の入院患者は過去最多の3154人で、軽症・中等症用ベッドの使用率は81%、重症用は48%。東京都医師会の猪口正孝副会長は「2週間待たず、入院病床が不足する」と訴えている。
都内でひとり暮らしをする女子大学生(18)は先月末(2020年12月)、コロナに感染した。自宅で療養していたところ、今月2日(2021年1月)になって呼吸が悪化して息ができない酸欠状態になってしまったため、都の発熱相談センターに連絡した。「ひとり暮らしで周りに誰もいないから苦しくて入院したい」と訴えたが、「今は患者待ちが多いので、本当にダメだったら自分で何とかするしかない」と言われたという。不整脈の持病についても伝えたが、入院はできなかった。「苦しかったときは何も食べられなくて、3キロ体重が落ちました。すごくつらかったです」と話していた。
保健所もてんやわんや
日本医科大学の北村義浩特任教授によると、現在、東京都では4000人以上のコロナ患者が、どこに入院するのか、どこのホテルで療養するのかが決まらない「調整中」に分類されているという。「保健所もてんやわんやです。調整中の人は今後も1日1000人単位で増える可能性があります。非常に怖い状態です」
キャスターの立川志らく「もう医療崩壊ですよ」
司会の国山ハセン「感染しない、させないということを徹底するしかありません」