イスラエルは来月にもパンデミック脱出か すでに15.83%がワクチン接種 首相自ら製薬会社と直談判

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   世界的に新型コロナの感染が広がるなか、中東のイスラエルは、来月(2021年2月)にも感染拡大が収まると宣言している。その理由は世界で最も高いワクチン接種率。2%未満のアメリカやイギリスに比べ、イスラエルは国民の15.83%がすでにワクチンを接種している。

   イスラエルの感染者数は、昨年9月末(2020年)に過去最多の9078人にのぼった後、いったん収まったが、現在はまた増加に転じ、おととい5日(2021年1月)は7966人だ。にもかかわらず、ネタニヤフ首相は高いワクチン接種率を理由に「早ければ2月にもパンデミックを脱する可能性がある」と明言している。

2月上旬に7割がワクチン接種

   ネタニヤフ首相は昨年6月、自ら各国の製薬会社トップに直談判し、アメリカの製薬会社とワクチンの契約を結んだ。さらに、ワクチン接種に専念する医療従事者を軍隊から700人確保するなどし、現在では1日に15万人がワクチンを受けられる体制が整っている。2月上旬にも集団免疫に必要な人口の7割のワクチン接種が終了する予定だという。

   日本からイスラエルに移住した木村リヒさん(30)は「ネタニヤフ首相はコロナが世界に広まり始めた頃からワクチンに注目し、率先してワクチンの対応にあたっているという印象です。イスラエル国民900万人、みんながワクチンを受けられる体制が整っています」と話す。木村さんにはまだ接種の通知が届いていないが、「来月上旬までには受けられたらいいなと思っています」と話していた。

   若林有子アナウンサー「かなりスピード感がありますね」

   キャスターの立川志らく「日本では、『副反応が怖い』『必要がない』と言ってワクチンが来ても打たないという人がいますよね。イスラエルの人はなぜこんなに素直にワクチンを打つのでしょうか」

   東邦大学の小林寅喆教授「新型コロナはワクチンで乗り切るという国の政策が明確だからでしょうね」

   木曜コメンテーターの「NON STYLE」の井上裕介「イスラエルのように首相のメッセージがはっきりしていると国民もついていきやすい。イスラエルの判断が正しかったということが2月になってわかれば、我々も打ちやすくなりますね」

   日本では2月下旬までに接種を開始できるよう準備が進められている。

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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