大統領選挙の結果確定手続きが行われている米国議会に暴徒多数が侵入したとの速報が、7日(2021年1月)の番組冒頭から入った。「首都ワシントンの議会で混乱が起きています。トランプ支持者が侵入し、女性1人が銃撃を受けました」とキャスターの水卜麻美アナウンサーが伝えた。前代未聞だ。
午後6時を回ったばかりのワシントンと中継、NNNの矢岡亮一郎記者が「夜間外出禁止令が出ました。女性は死亡したとNBCが伝えています。トランプ支持者はいまだに議場内にいすわりつづけています」と緊張のリポート。大勢のトランプ支持者がバリケードを破って議会に入り、警官隊ともみ合う映像もある。
トランプ大統領は直前、数万人ともいわれる支持者集会で防弾ガラスに囲まれた演壇から「議会に向かおう。勇敢な議員を勇気づけよう」と1時間にわたり演説していた。暴動状態を知ると、さすがに「自宅に戻ろう」と呼びかける動画を公開したが、あおった責任をどうとるつもりか。
司会の加藤浩次「武装した支持者もいるのか」
軍は出動せず
極右団体が銃撃行動に出るとの話もあり、州兵が市内に展開していた。
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「国防総省が利用されてはいけないと軍の出動をためらい、州兵は出動しても距離をとっていた。民主主義を力で鎮圧すると受けとられるのを避けたかったのだが、ロシアや中国の独裁国家が高笑いしているだろう」「建国以来なかったことで、民主主義に対する信頼にひびが入った。侵入者はお騒ぎだけの人もいる。悪ふざけしすぎだ」
バイデン新大統領の就任式は20日の予定だ。