今年(2021年)の箱根駅伝は駒澤大学が13年ぶり7度目の総合優勝を果たした。それも最終10区で追い抜くという大逆転だった。「スッキリ」はけさ4日(2021年1月)、大八木弘明監督、選手と中継で話を聞いた。
優勝の殊勲者は3年生の石川拓慎(たくま)選手。9区の走者からタスキを受け取った時は先頭の創価大学との差は3分19秒。平成以降、復路で3分以上の差を逆転した例はない。ところが、あと2キロという地点で前の選手に追いつき、一気に抜いた。ラスト1キロでは大八木弘明監督が「最後に頑張れよ。最後、最後行け!」「やったね、やったよ。お前は男だ!」と有名な「檄」を飛ばした。テレビを見ていた駒澤大学寮では「バンザイ、バンザイ」。
石川選手「水ト麻美アナとご飯を食べたい」
司会の加藤浩次「とんでもない逆転劇だったね」
実況した森圭介アナも「本当にしびれました」
杉山愛(元プロテニスプレーヤー)「10区はボロボロ涙がこぼれてきて、感動的でした。最後まであきらめないという力が私たちに勇気を与えてくれました」
加藤が大八木監督に聞く。「9区の時点はどう思っていましたか。優勝は頭からなくなりかけていませんでしたか」
大八木監督は「3分を開いたら厳しいかなとは思っていました」と正直に話す。
逆転した石川選手に「3分19秒の差でどういう走りをしようと思いましたか」と尋ねると、石川選手は「監督からは2位には必ず行けといわれ、去年悔しい思いをしたので区間賞を取ってリベンジしたいと思いました。20キロ地点で前の姿が見え、監督からは『男だろ!』と言われ、スイッチが入って逆転しようと思いました」と淡々と語る。一言のコメントは「水ト麻美アナとご飯を食べたい」そうだ。
加藤「監督、今回を振り返ってどうですか」
大八木「若いチームですが、自分の役目をしっかりこなして、きちんとしたいいチームになってくれたと思っています」
文・一ツ石