例年と異なる風景が広がるコロナ下の年末年始。とくダネでは全国各地で取材を行った。
小池都知事が「カウントダウンはお控えください」と呼び掛けた東京。渋谷のスクランブル交差点も大みそか(2020年)は例年と違って人の姿はまばらで、午後11時には電光掲示板も消された。しかし、午前0時が近づいてくると交差点周辺には人が集まり始める。年越しの瞬間には祝う声や、音楽を流して踊る若者の姿も。声を拾うと「身の周りで感染を聞かないので実感がない。渋谷はガラガラだと思っていたが思ったより人がいた」。
明けて元日(2021年)、終夜参拝を取りやめ、午前6時に開門した明治神宮では、開門を待つ人が夜中から行列を作った。人出は昨年に比べて75%減となったが、参拝者は朝方に集中し、開門の瞬間は例年より多くなってしまった。
世界の初日の出、2020円オンラインツアーも人気
新宿の家電量販店では、建物を取り巻くように初売り待ちの行列ができた。プレイステーション5を買った人はインタビューに「マスクしてるし大丈夫かな。すいません」。
初日の出スポットの茅ヶ崎海岸にも多くの人が集まっているのが確認できた。
海岸で初日の出を見た人は「海だったらそんなに多くないだろうと思ったら例年通り」。
駒澤大学が歴史に残る逆転優勝を果たした箱根駅伝では、応援は前年の121万人から18万人と激減したが、それでも沿道には人の姿が目立つ。主催者側が「選手への声かけを控えてください」とアナウンスしていたこともあり、拍手での応援が行われていた。
キャンプ場で目立ったのがソロキャンパー。キャンプ場によると今年は団体客が少なく、家族連れやソロキャンパーが多いという。一人で年越キャンプをした人からは「例年は仲間と集まるが、今年は一人」「今年は実家に帰れないのでキャンプ」といった声が聞かれた。
2020円の参加費を払えば、世界各国の初日の出が見られるオンラインツアーも人気で完売した。旅行会社のHISによる企画で、モンゴル、ニュージーランド インド、アメリカなどの初日の出がライブ中継で見られる。「行った気分で楽しめた」「日の出三昧の贅沢なお正月」と多くの参加者が楽しんだ。
キャスターの小倉智昭「明治神宮は例年だと参拝客が表参道から青山通りまで並ぶけど、今年はそうならなかったんだ」
丸田佳奈(産婦人科医)「今年は初詣行ってないですね」
小原ブラス(コラムニスト)「1月2日に家の近くの小さな神社でコンパクトに済ませました」
小倉智昭キャスター「私は大晦日から一歩も家から出ませんでした」
文・みっちゃん