芝居茶屋「岡安」の女将・岡田シズ(篠原涼子)の機転によって、父・竹井テルヲ(トータス松本)と借金取りに捕まらず、大阪・道頓堀を飛び出した竹井千代(杉咲花)。
大脱走劇から汽車に乗り一夜明けて降り着いたのは京都だった。
一文無しの千代は一刻も早く働き口を見つけ、稼がなくてはならない。
千代は駅を降りるなり仕事を斡旋する「口入れ屋」で仕事と住まいを見つけ、まずはそこへ向かった。
千代が見つけた仕事は住み込みで働く「カフェー」の女給だった。
店長は自分を「監督」、店員を「助監督」と呼んでいた
早速、カフェー「キネマ」の扉をたたくと店長が歓迎してくれた。
宮元店長「俺のことは監督と呼ぶように」
「キネマ」の店長・宮元潔(西村和彦)は、自分のことを"監督"、店員の平田六郎(満腹満)を"助監督"と呼ぶほど無類の活動写真好きだった。
またキネマで働く先輩女給には売れない女優の若崎洋子(阿部純子)がいて、相部屋の女優志望の宇野真理(吉川愛)がいた。
そして、千代はその日から「キネマ」で働くことになった。千代は、持ち前の機転をきかし横柄な男性客を上手にあしらい、宮元店長らを感心させる。(NHK総合あさ8時放送)