政治家の大人数の会食が問題になる中、今度は自民党の元大臣が懇談会で酒を飲み過ぎて転倒し、救急搬送されていたことが明らかになった。32人で集まって酒を飲んでいたというから開いた口がふさがらない。
問題を起こしたのは宮腰光寛元沖縄・北方担当大臣。25日(2020年12月)、富山市内のホテルで開かれた漁業関係者との懇親会で、午後5時半ころから酒を飲み、約2時間後に転倒した。この愚行に、地元民は「この大変な時に、医療関係者に迷惑をかける行為はあってはならない」と呆れかえっている。
懇親会が始まる3時間半前、富山県では前日の24日に新型コロナウイルスの新規感染者が過去最高を記録したことを受け、「富山アラート」を発出。さらに懇親会開始30分後には菅総理が「大人数で会食を開いたことを反省している」と述べ、国民に会合自粛を訴える会見を開いていた。しかしどちらも宮腰元大臣の耳には届かなかったようだ。
ステーキ会食の二階幹事長「ただそこでその時間に出会っただけ」
宮腰元大臣が酒癖の悪さは今に始まったことではない。地元では酒に酔った姿がたびたび目撃されており、飲食店店員らは「宮腰さんはお酒をたくさん飲むことが多い」「酒癖が悪く、酒に飲まれている姿をよく見た」と話している。2018年、初入閣を果たした直後には、酒に酔ってほかの議員宿舎に裸で訪れた過去があることも報じられている。
一方、菅総理の8人でのステーキ会食に同席していた二階俊博幹事長は、BS朝日の番組で「飲食店でやったと言ったって、飯を食うために集まってきたのではない。会食というそんなことを特にやったわけではない」「ただそこでその時間に出会った。今の事態に対してもどう対応するかなども考えてやっている」などと、批判に反論した。
石原良純(気象予報士、タレント)「『やめろ』って言っている人間が会食に見えるようなことをしたら、何の効力もなくなってしまう。そこは謙虚に、『誤解するようなことをして悪かった。私たちも気を付けるからみなさんも会食はやめてください』でいいんじゃないか」
司会の羽鳥慎一「『楽しむためではなくて、話し合うための会食だった』って、そういう問題じゃないですよね。この行為が国民に与えるメッセージが怖いんです」